泣きましたね。ラスト。

熱くて青くて汗くさい。そんな映画が好きな僕はハマりました。


この映画の潔いところは、三浦春馬君、上野樹里さんという、人気どころの若手の役者さんを起用しているにもかかわらず、恋愛をからめていないところですね。

こういう2人が使われると、やれキスシーンがどうのとか、今後プライベートでの恋愛に?とかスポーツ新聞で言われそうなもんですが、そういった意味での話題性は一切ゼロです。

ひょっとしたら、だからあまり話題になっていないのかもしれません。

僕が観た映画館も、小さな小さな劇場でしたし‥‥。

全然つまんない映画が、もっと大きいとこで上映されているのに、どうなっとるんだ!


それはさておき。


見どころと言えば、やっぱり主人公・壱岐君の不器用さでしょうか。

ヒロインとの因縁、監督の事情、部内の不協和音を背にしつつ、愚痴もこぼさずひたすら走り続け、態度で皆を引っ張る男前。

上野さんは好きな顔なので、当然のごとく見入りましたが、三浦君演じる壱岐君もしなやかで超セクシー。

自分の中の新たな扉を開きかけましたが、すんでのところで踏みとどまりました。


駅伝という競技の魅力も、この映画を引き立てていますね。

駅伝って、いかにも日本人が好きそうですもんね。悪い意味じゃなくて。

長距離走って、ゴール時の快感を味わうために頑張る!というイメージが僕はあるんですが、駅伝に限っていえば、それを味わえるのは最終走者だけじゃないですか。

でも、前の5人は少しでもいいトータルタイムを残すため、自分の責任を全うするため、次の走者にタスキを渡した後に倒れ込むくらい自分を追い込んで走るでしょう?

かといって、頑張り過ぎて途中で倒れてしまえば、全員の努力が無になってしまう。

ギリギリのところでずっと勝負してはるんですよね。みなさん。

団体競技ですから、もちろん補欠の人もいて、いつ出れるとも分からないのに厳しい練習を積んで。

そこにある、いろんな自己犠牲の精神が、日本人の心を掴んでいる気がしますね。


‥‥なんか壮大な話になってしまいましたが、そういう魅力がこの映画に詰まっていたっちゅうことです。ええ。


そして、ラストの鶴瓶さんが良いんす!

鶴瓶さんが出演されている映画は何本か拝見しておりますが、鶴瓶さんに泣かされたのは初めてです。

面識のない僕が大先輩のことをこんな風に書くのは失礼かもしれませんが、鶴瓶さんかっこ良かったっす!


ここまで絶賛してますが、さすがにちょっと‥‥と思ったとこもありましたよ。

強豪校と、そこのエースのライバルの子が、あまりにもカゲが薄かったのと、1対1のレースになった時に、いくらなんでもそんなにデッドヒートにはならんやろう‥‥というマンガ的な演出がやり過ぎかと。

そこさえ気にならなければ、楽しんで観れる映画だと思います。


僕は大満足。



ちなみに原作はマンガなのですが、僕は読んでません。

読んでいたら、また印象が違ったかもですね。



☆こんな人におすすめ

 ・三浦春馬・上野樹里ファン

 ・青春映画好き

 ・昔、運動系の部活(特に団体競技)に燃えた人