
「君いなければが僕は微笑むこともできない。歌うことだってできやしない。」
「ラピュタ」「トトロ」「千と千尋」「もののけ姫」「カリオストロの城」など、ギレルモ・デル・トロ監督の「宮崎駿オマージュ」とオタク趣味が詰まったアメコミ原作の映画化第二弾。
魔界からやって来た悪魔の子「ヘルボーイ」は超常現象捜査防衛局のエージェントで、水棲人間と発火能力者とチームを組み事件現場を検証し魔物退治に奔走している「クリーチャー版CSI」だ。
オープニングの少年ヘルボーイへの「昔話の絵本読み聞かせ場面」は、あえてのパペット風CGで非常に面白い。
そして「パンズ・ラビリンス」や後の「パシフィック・リム」へと繋がる《死の天使》を筆頭とした「恐ろしく」かつセンスの良いデザインのクリーチャーや、『アルゴ探検隊の大冒険』に出てくる青銅の巨人タロスをイメージした石の巨人や、クラシックなデザインのロボットが満載で、いつものデル・トロ監督らしいセンスで溢れている。
今作は、恋人との倦怠期から結婚に至るまでの「ラブストーリー」がベースになっていて、同時進行で飲みながら仕事仲間の初恋の悩み相談をし、男二人で泥酔したり、青春映画の様にクリーチャー達を描写していてる。
全てのキャラクターが「愛」を持っていて、全てのキャラクターへの「愛」も感じられる。
「君が悲しめば僕も悲しい。君が嬉しければ僕も嬉しい。こんな気持ちになるなんて君は思いもよらなかっただろう。」
Android携帯からの投稿