「忘れたのかよ、あの約束。」
宇宙への夢を諦めた兄。
宇宙への夢を実現させた弟。
それぞれ違う道を歩んできた兄弟が、幼き頃の夢を実らせるまでの長く困難な道のり。
《夢》に対する深い想いと、兄弟愛を超えた人間愛とも言うべき《愛》がストレートに熱く描かれていて燃える展開。
月面へ向かう弟の輝かしい人生と、会社をリストラされて宇宙飛行士になるための過酷な訓練に挑む兄の人生。
この対照的な生き様を同時進行で描いている点は、まるで『フルメタル・ジャケット』の前半と後半を同時進行で交互に見せる様な巧さで素晴らしい。
しかも、輝きつつも切ない幼少時代の映像も所々に入る。
個人的に大好きな曲のプライマル・スクリーム『ROCKS』が流れるオープニングは特に印象的で、人類の宇宙開拓の歴史をフラッシュバックで見せる映像も含めて『ウォッチメン』のオープニングに匹敵するカッコ良さとインパクト。
ラストの後日談もオープニングのフラッシュバックとリンクしていて素晴らしくカッコ良く感動的。
邦画には初の楽曲提供となるコールドプレイのテーマ曲もグっとくる。
『トイ・ストーリー』のバズの名前の由来にもなった人物でもあり、月面に降り立った二人目の人類であるバズ・オルドリンが『トランスフォーマー3』に続きカメオ出演していてとても驚いた。
これら全ての夢を実現させたスタッフの心意気も恐らくとても熱い。
さあ・・・《夢の続きを、始めよう。》
「死ぬのは怖いです、死ぬ直前まで生きる術を探ります。」
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