久々の長文ブログです。
先週末、「広島ダイバーシティライブ ナムロック」に行って来た。
本願寺広島別院で開催されたイベントで、広島青年僧侶春秋会が主催とのこと。要するに、若いお坊さんたちが、イベントを通してお寺をもっと身近に感じてもらおうということらしい。
最近各地のお寺や神社で、音楽ライブや朗読会等をするのが流行みたいだ。
私は宗教にはあまり興味がないが、一応安芸門徒としては、本願寺もやっと時流に乗ったかと。
今回楽しみにしていたのは、音楽ライブとトークショー。
ゲストは、みうらじゅん、大槻ケンヂ、マキタスポーツ。いいじゃない、この人選!
私のお目当てはもちろん、みうらじゅん!今、仏教といえばみうらじゅんか哲夫でしょう。
大槻ケンヂも前から好きだったし、チケットも早々とゲット。
まずは、「作詞作曲ものまね」のマキタスポーツ。
私は彼を初めて見たが、これが大爆笑もの!
いろんな曲や歌手をよく観察、分析していて、ただおもしろいだけでなく、音楽の知識が相当あってのこの芸だと思う。今回いちばんおもしろかった。
次は大槻ケンヂ。私は筋肉少女帯という彼のバンドは知らないし、曲も今回初めて聞いて好きではなかったが、彼本人が昔から好きだった。
最近あまりテレビに出ないので久々に見たが、白髪頭になっていて顔に線も書いてなかった。でも、話しっぷりは全く変わらずおもしろいまま。やっぱりいい。
トリは、待ちに待ったみうらじゅん。
去年、広島のスライドショーで笑い転げたが、今年も広島に来てくれるとは、広島別院さんに大感謝!
最初は「ゆるキャラ」の話で盛り上がったが、去年広島に来たときと同じ話だったし、今回はやはり仏教がテーマなので、去年ほどいろんなネタで大爆笑とまではいかず・・・でも、彼曰くこれは法話らしいからそれも良し。
とにかく、あのご本人のゆるーいキャラとしゃべりと独自の視点は最高!
そういえば、彼は京都出身なのに関西弁が出ない。それでもあんなにおもしろいんだから、京都弁でしゃべったらもっとおもしろいんじゃないかな?
最後に全員でトークショー。そこでマキタスポーツが、ある仏教系新興宗教の信者ではないかという疑惑の話を暴露し、みうらと大槻がそれに皮肉を言ったりして、会場は大いに盛り上がった。
三者三様のおもしろさが際立ち、時間があっという間だった。
最後にみんなで歌おうと大槻が提案したらしく、「みんなが知っている歌」だからお客さんも一緒にと言っていて、何だろうと思っていたら、イントロが始まってビックリ!
なんと尾崎紀世彦の「また逢う日まで」ではないか!
さすが大槻ケンヂ!わかってるなー、やっぱり好き。
お寺だから今年亡くなった尾崎の追悼も込められていたと思いたい。
それにしても、別院には初めて行ったが、まさか11月の夜に野外でやるとは!
大槻ケンヂも言っていたが、この寒いのになぜ野外?
1,500枚のチケットが完売だったらしいが、本堂の中もこの人数は入らないし、私はなんとか座れたが、立ち見の人も大勢いた。同じ金額払ってこれじゃあちょっと・・・ しかもみんな震えながら・・・
みうらじゅん曰く、「これは荒行ですよね。今日そこの門から出たら、みなさん得度したことになりますから。」
さすが、みうらじゅん!
フィナーレは、「3Dプロジェクションマッピング」
本堂の外壁に3D映像を投影する光と空間のアートとのこと。
その映像に、民族楽器の演奏やお寺の鐘の音が鳴り響き、お坊さん達が何やら色とりどりの光を持ってグルグル回る。
寒空の中それらを眺めていると、そのマッチングがとても美しい。
ヒンヤリとした空気の中で見るから、より幻想的な感じがして、これはこの時期にやったのもよかったかもしれないと思った。
そして、冬の打ち上げ花火。こんなに間近で花火を見たのは初めてで、その迫力と美しさに感激。
そして、それらを見ながら私が思っていたこと。
今、ヒーリングだ、スピリチュアルだのと、外人が作った金儲けのための癒しビジネスに洗脳されている、かわいそうな人たちが多いが、瞑想なんか昔から日本の仏教でやっていることではないか。
パワースポットだなんだと、わざわざ外国に行って、太陽や大地のパワーがどうとかいって涙を流さなくても、日本の各地の神社には昔からそれがあるではないか。
それにぜひとも気づいてほしいが、外国のものを有難がるのが日本人みたい。
私も多くの日本人同様、葬式と観光でしかお寺には行かないが、このようなイベントをしてもらえれば、魅力を再確認する機会になる。
今回のイベントは、若い女性客が多かったから、少しはお寺を身近に感じてもらえたとしたら、大成功ではないか。
これからも、お寺さんには努力してもらって、昔の駆け込み寺のような身近な存在になってもらえば、変なものにはまる人達も救えるはず。
あ~、いい夜だった!本願寺広島別院さん、ありがとうございます。