不透明な月と太陽
施錠された闇
紅い色の足りない部屋
鳴り止まない旋律
迂闊な愚考と軽率な戯れ
もう随分と長い間
温もりを忘れている
ずっと道化師-ピエロ-を続けて
鍵の閉まる音も
聴こえなかった
なんて愚かで
なんてくだらない
汚れてもいい
なにも気にしなくていいなら
どれほどのものを見失い
どれだけの醜さに触れずに済む
あぁ…
また黒い翼が
瞼の裏で羽を広げる
支配を手に出来るなら
私に人間の資格など与えないのに
感覚が鈍いのだろうか
素直に心が動じてくれない
価値観が違うのだろうか
モラトリアムとは違う
迷ってもいい
どこかへ行きたい