自身制限できないのではないやらないのだ数多あるルートの殆どは自らが棄却した、或いは見過ごしてきたもの自分で可能性を狭めておきながら、先が見えぬと悲観する「どうすればいい」これだけ与えられていながら拾うこともせず、都合のいい新規ルートを世に強請る脳内での労働を続けるならばそれは必ずしも立ち止まっているとは言い切れないまだデリートはしていないのだろう?制限は自身と時間だけだ
鍵の閉まる音不透明な月と太陽施錠された闇紅い色の足りない部屋鳴り止まない旋律迂闊な愚考と軽率な戯れもう随分と長い間温もりを忘れているずっと道化師-ピエロ-を続けて鍵の閉まる音も聴こえなかったなんて愚かでなんてくだらない汚れてもいいなにも気にしなくていいならどれほどのものを見失いどれだけの醜さに触れずに済むあぁ…また黒い翼が瞼の裏で羽を広げる支配を手に出来るなら私に人間の資格など与えないのに感覚が鈍いのだろうか素直に心が動じてくれない価値観が違うのだろうかモラトリアムとは違う迷ってもいいどこかへ行きたい