縁について | しあわせになりたかったのに

しあわせになりたかったのに

すみませんでした。

縁って、つなぐ努力を要するものなんだ。
もうつながらない縁の切れ端を思いながら、考える。

縁はなおざりにしておくと、そのうちに切れてしまって、
気がつくと、ただ、ぼんやりと独り、
遠い誰かのことを想うだけになってしまう。

ひとと、うまく馴染めないとか。
この人と話すのはちょっと苦手だな、とか。
メールの返事をうまく書けなかったりとか。
あのとき悪いことしたな、とかさ。
あいつには嫌なことされたんだ、とかね。
縁が遠のく理由なんてのは、まあそんなことなんだけど。

そりゃあさ、人と関わると、いろんな面倒があるよ。
人間だからさ。
思いがすれ違い、不愉快な時間が流れることだってあるわけさ。

それでも、なるべく和やかに、
ときに楽しく、一緒にいる時間をもつ。
そういう努力をしておかないと、
放ったらかしにしてたら、
縁は切れてしまう。
途絶えた縁の切れ端を、見つめるだけになってしまう。

電線の切れた電信柱みたいなもんさ。

それは、やっぱり、寂しいからさ。

ねぇ。

友達でいてよ。