ブッカー国際賞の候補作『密やかな結晶』を読む久しぶりに、小説を読む。 イギリスの文学賞、ブッカー国際賞の候補作6作に小川洋子さんの『密やかな結晶』が入ったとニュースで知ったからだ。 なんと1994年の作品。26年前だ。その作品が権威ある賞にノミネートされる、本物のチカラを感じる。 「この島から最初に消えさったものは何だったのだろうと、時々わたしは考える」 冒頭の一文、しびれます。 面白くて、一晩で読了。少しずつ読めばよかった。島の住民が、記憶を一つずつなくしていくという筋立て。 お時間のあるときに、おすすめです。