京都は昔、何年か住んでいたこともある、大好きな街でした。
しかし、京都特有の、外から来た者への閉鎖的な空気感、京都の中心部育ち”でない者”への鼻持ちならない差別的態度、京都人にしかわからない阿吽の呼吸etc.
私にとってそれらは甘受できないものであり、京都は住む街ではなく、遊びに来る街だと結論付けました。
遊びにくる街としての京都は、やはり楽しい街です。
古都であり、観光都市であり、そこに花を添えるのが、花街で働く「芸妓さん、舞妓さん」達なのは、皆さんご存知の通りです。
しかし、その世界は 旧態依然とした因習が強く残る、とんでもなくブラックで陰湿な世界だったのです。
そのアウトローな実態を、舞妓経験者である女性(桐貴清羽さん)が、勇気を奮って Twitter上で告発をしました。
https://twitter.com/kiyoha_xxx
そこには、16歳で浴びるように酒を呑まされる清羽さんの姿と共に、当時の出来事が赤裸々に綴られていました。
この投稿に対し読者から、様々な意見・体験が寄せられています。
また、同じように舞妓になった家族が、精神を壊されて戻ってきたとの返信も・・・
更には、舞妓になった家族が自殺未遂にまで追い込まれ、その後もとんでもない仕打ちを置屋から受けたと、告発する人まで現れました。
読者からの「実はこういう話も・・・」という、カミングアウトのスレッドは続きます。
読んでいて、もう言葉もありませんでした・・・
京都が大好きだった頃、私も花街の華やかさや楽しさに目を奪われる一人でした。
花街にある飲食店で舞妓さんを呼んでもらって、未成年の舞妓さんとワインを開けたこともありました。
祇園のバーに入れば、そこでは僧侶の人達がウイスキーを傾け、
「花街はお寺さんが支えている」と言われるのも頷けるような、夜の街を目にしていました。
しかし・・・
ここまで常識外な世界とは、さすがに思いませんでした。
触れてはいけない”暗部”を曝け出されたことへの報復からか、清羽さんへの誹謗中傷が沸き上がり、精神的に参ってしまわれたようです。
酒席で男女が交われば、特別な関係になることはあるでしょう。
しかし、まだ十代の女子たち、相手は妙齢の男性たち・・・そんなケースがどれほどあることでしょう?
ましてや、人の噂も瞬く間に広がる狭い町・京都、その更に狭い町・花街で、置屋の主人に逆らうことなど出来るでしょうか?
華やかで明るくつくられたイメージとは裏腹に、芸妓・舞妓さんの可愛い姿の背後には、
彼女たちから吸い取り続ける「搾取システム」があり、それが「日本の伝統文化」として今も隠然と残る、京都の花街。
皆さんはどう思われたでしょう?
清羽さんの投稿が、誹謗中傷(あるいは恫喝などの暴力)の圧力で消されてしまう前に、ぜひ一度ご覧になって下さい。
私は、この人がリスクを負ってまで、個人的な利益でこのような投稿をするメリットがなく、嘘とはとても思えないというのが、正直な気持ちです☆