来年を楽しみに? | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

来年を楽しみに?

「桜はきっと来年も咲きます。来年を楽しみに」

小池百合子都知事

この言葉は自粛を求める為の発言であり言葉狩りをするつもりはないですが

介護福祉の仕事をするものとしては素直に納得し難い面もありますね。

 

高齢者の方にとっては人生最後の桜かもしれない。

 

お花見行って感染しても、どうしようもないことなのですが。

 

先週、私が起業した時からサービスを受けてくれてる

Kさんという利用者様がお亡くなりになりました。

 

介護サービスにとっての季節毎に行う

レクリエーションやイベントは大きな意味があります。

 

Kさんが入院する前に仰ってた

来年も「お花見行きたいね〜」という言葉

叶いませんでした。

 

入浴介助の際など、失禁してしまい、入浴順序が大幅にずれてしまうことがあります。

そういった際に、何とかして、その日に入浴できるように努めるのが責務ですが

新人スタッフや意識が甘いスタッフがいます。
「〇〇さん~明後日来た時のお風呂でいいですか?」
こういった言動は私は厳しく律してきました。

社訓でもある「一期一会の実践」にならないですし、

何よりも、この利用者様が明後日に必ず来れるのか?という保証はないからです。

 

私が新卒の時の話です

今から23年前です。

当時は措置の時代でもありましたのでサービスが緩やかに出来た面もある時代です。
ある男性利用者様は週4日程、夕方に駅前の本屋に行き、喫茶店(今はカフェ)でコーヒーをテイクアウトする

という習慣がありました。

私がいる時は私を指名してくださいます。

勤務時間以外でも、20分程なので管理者に承諾を得て対応していました。
ある日、その利用者様に今日の夕方も一緒行こうと誘われました。
自分はその際に予定もあったので、明日行きましょう!と伝え断りました。

結果から言うと明日は来ませんでした。
その日の夜に転倒し病院に運ばれ入院し、そのまま、お亡くなりになりました。

 

20歳の自分は、自分の判断が事故を招いたのではないか?
そう責めて介護の仕事を辞めようと思いました。

その際に、ある方に悩みを打ち明けた際に「一期一会」
という言葉の意味を教えて頂きました。

 

その日、その時、その瞬間を大切にする
その瞬間は永遠に戻らない。

だからこそ、後悔しないようにする。

 

何事にも大事な事と想いました。

 

このコロナウイルスが沈静化した時から
今を見た際に、どのような行動をすべきか?

出来うる限り考えて後悔ないような行動をしたいと思います。

 

 

車内からでも見れるようお連れしたいですが、

デイサービスでの外出自粛もあるので行けません。

桜の枝でも買いに行こうと思います。

 

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