介護福祉職の責任 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba
2019年03月11日(月) 10時40分23秒

介護福祉職の責任

テーマ:思ったこと!
3.11から8年
未だに5万人の方が避難生活をされています。
私自身も震災から2年後に岩手県のプロジェクトを通して被災地の現状を目の当たりにし、現地の方から実際に現状を耳にしました。
 
あの時、普通の生活がいかに幸せなことか!
仕事が出来ることが幸せなことか!
周囲の人たちと一緒に入れることが幸せなことか!
と当たり前の日常が幸せなことと実感しました。
 
多くの尊い命が失われた日です。
1年の中で、一番、考えさせられる日です
 
私自身2013年4月―2014年3月まで岩手県と介護人材育成確保のコンサルティング契約をし、被災地である沿岸部にも毎月のように行き、現地の介護事業経営者の方や介護従事者の方と接してきました。その方から実体験を伺う事が出来ました。
 
高台にある老人ホームのスタッフの方から聞いた話です。
 
津波が自分の家の辺りを飲み込む光景が見えたそうです。
 
母親と祖母が家にいるかもしれない。と心配になったそうです。
 
本来の人の気持ちとしては、仕事を抜けて家族の安否確認、救出に向かいたい!
そう感じるものだと思います。
 
 
例えば、飲食業や製造業であれば震災等の被害が出た際はお客様が来る事は少なく、
自分の身内の安否確認に向かう事が出来ます。
 
しかし、介護福祉の仕事はそうはいきません。
 
目の前には利用者様がいます。
 
それから数日間、家族の安否を確認する余裕もない程、
施設で利用者様のケアに従事したそうです。
 
幸いその方の家族は無事だったとの事です。
 
こういう同じような体験をした方が多くいます。
 
介護福祉の仕事は時に自分の家族よりも優先し、利用者様のケアを行わなくてはいけません。
 
それが義務とかではなく、自分の仕事の使命だからです。
 
大変な状況を乗り越えて来た介護職の方が沢山います。
 
どの業界でも「お客様の為に!」という理念はあります。
 
しかし、介護、医療の仕事ほど、これを実践できた業界はないと思います。
 
言葉だけでなく、大きな災害時に利用者様の為に!
と歯を食いしばってサービスにあたった介護福祉業界の方が実践してくれた事は
介護福祉業界の魅力だと感じました。
 
日本は1000年周期の地震の活動期に入っているという事を提言している地震研究家も居ます。
それにどう備えていくか?
 
東北の介護業界の方々が実践してくれた、姿勢を模範にし危機意識を持ち、自分の住む地域で万が一、そういった事態になった時にどうするか?
準備をしておく事が大事なことではないでしょうか?
 
大前研一先生をご存知でしょうか?
 
経営者の方はご存知の方もおおくいると思います。
 
その大前先生の訳書に
「ハイコンセプト~新しい事を考え出す人の時代~」
三笠書房という書籍があります。
 
介護従事者が時代をリードする!という内容が書かれています。
その中の一文を紹介します。
P26(一部省略)
 
「専門力」ではない「統合力」の時代この、ニ、三十年ほどの間、
世の中はある種の知識を持った特定の人たちのものであった。
プログラマー、弁護士、MBAなどである。
だが、これからの世界で成功を収める上でカギを握る要素は変わりつつある。
未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、物事に意義を見いだせる人
 
である。
 
つまり、芸術家や発明家、デザイナー、ストーリーテラー、介護従事者、カウンセラー、
そして統括的に物事を考えられる人である。
 
 
未来をリードする職種に介護従事者が入っていると記述されております。
 
これはどういう事なのか?
 
残念ながら介護従事者全員が当てはまる訳ではありません。
仕事を通して、文中にもあるように「物事に意義を見出す」という意識が必要なのだと感じます。
 
介護の現場では多くの利用者様と接します。
 
何故、この利用者様と出会ったのか?
 
その際に、認知症、寝たきりの方、遠慮気味の方、様々な方がいます。
そういったかかわりの中で、ちょっとした一言、ちょっとした溜息、ちょっとした顔色の変化などに、
介護の現場では意味を見出そうとします。
 
そういった日々の仕事を通して感性を磨いています。
 
利用者様は何を教えてくれたのか?どんな事の学びに繋がるのか?
など個人個人で仕事に意義を見出していく事で、新しい考え方が生まれていくと思います
 
ちょっとした物事に意義を見出していく事を常に行っています。
 
しかし、それを活かすことが出来ていない、当たり前になってしまっていることがあります。
 
物事に意義を見出すことを意識していく事が重要だと改めて感じました。
 
僕が生きる今日はもっと生きたかった
誰かの明日かもしれないから かりゆし58
 
2013年大槌町 仮設住宅
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