コミュニケーション不足の介護現場? | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

コミュニケーション不足の介護現場?

介護業界は人手不足の為、1人にかかる業務の量や負担が大きくなっています。

 

原因の一つに不人気職種と言われている一因もありますが、

それ以上に社内でのコミュニケーション不足も大きくあると感じます。

 

コミュニケーションの不足はモチベーションの低下にも繋がります。

モチベーションの低下は組織への帰属意識の低下や会社への

愛情の希薄さへと繋がってしまう可能性があります。

 

モチベーションが低下する大きな原因は大きく分けると3つあると感じます。

 

1・仕事への自信がない 2・職場の人間関係 3・給与面

コミュニケーションというと単に馴れ合いの会話ではなく、

相手の悩みや課題に対して話をすることが重要です。

 

多くの管理者は1や2を重視します。間違えではありませんが、

それとは別にモチベーションの低下を招いている事は仕事外の事であるかもしれません。

 

コミュニケーションを重視するという意味合いを

業務内のみの着眼点で行うことは間違いであることの方が多くあります。

業務のモチベーションの低下は業務外の事から引っ張られることが多くあります。

 

私生活の問題や職場の人間関係など其々ですが、

そういった他者にあまり知られたくない、言いたくない事についての

アドバイスや気付きを持ってもらえるようなコミュニケーションの方法が大切になります。

 

マネジメントがしっかり出来ている管理者はこの勘所を押さえています。

 

状況を見極め的確なタイミング、頃合いで雑談などを通して相手にリラックスしてもらい、

相手の状況を把握しアドバイスしています。

 

あまり上手くマネジメントが出来ていない管理者はアドバイスや

フォローにどこかしら業務的な印象を与えてしまっている感があります。

 

それでは相手は緊張感があり、本質、本音を伝えづらいという状況のままで、

良いコミュニケーションにはなりません。

 

コミュニケーションを重視することは介護の業務でも重要な一面です。

 

利用者様に対しては既往歴から、趣味、家族構成、

出生地などの経歴を確認した上でケアに入ります。

 

しかし、スタッフに対してはそこまで見ずに

コミュニケーションを取ろうとしたり、アドバイスを行ったりします。

 

これでは、どんなに良いアドバイスであっても相手が受け入れる

体制になっていないので功を奏することが上手く出来なくなってしまいます。

 

少数精鋭で行う中小の介護事業所の経営はスタッフ一人の負担が大きいのではなく

スタッフ一人の貢献度、活躍度が事業所の質にイコールになります。

 

自分の居場所として認識してもらい一緒に成長し良質なサービスを提供していく為には、

どのようなコミュニケーションをスタッフと取っていくか?

という事を考え実践していく事が重要なことになります。

 

其々の地域、規模、スタッフの特色によってコミュニケーションの方法は違ってきます。

 

自社のコミュニケーションの方法をしっかり持つことが人手不足の

状況を乗り越える一つの重要な組織の形でもあると感じます。

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