経験が邪魔をする
経験があるということは大切なことです。
日頃の仕事でも経験を重ねることで向上し、任されてくることも増えてきます。
経験があるから何か問題があった際にも対処できます。
スポーツも同様で試合勘なども経験がモノをいう事が大きいです。
しかし、時に自分の経験という専門性は意識の持ち方や状況によっては、
財産ではなく自己の偏ったこだわり、思い込みという足枷になってしまう事もあります。
「それはこの方法が最適である」「これは常識である」
という経験や培ってきた専門性が時に、その物事に対しての感じ方や希薄になったり、意識が低くなったりします。
経験という自己の努力をプライドにすることは重要ですが、他の見方もあるということを認識していくことも必要です。
私自身、経営者として、その仕事の経験者を採用したいという気持ちは当然あります。
しかし、自分の経験や体験という実績に偏り、広い視野で物事を考えない人は、どんなに経験が豊富であっても一緒に仕事をしたいとは思いません。
未経験で入社した人は自分が知らない、出来ないということで知ろうとする姿勢を持っています。
経験がある上で、そういった姿勢を持つことで更に高めることが出来ると感じます。
また、私自身はフィットネスジムを経営しております。
そのクラスの中に、キックボクササイズがあります。
キックボクササイズのトレーナーにキックボクシングの技術を習っています。
その際に、簡単なスパーリングをするときもあります。
どのインストラクターもプロであり実戦経験も豊富です。
口を揃えて言うのが、未経験者の変則的なパンチなどを受けてしまうことがある。と言うことです
これはプロという基本が出来ている者同士であれば、ほぼ基本に忠実な攻防が通常です。
しかし素人は思いつきや間合いなど未経験だからこそ、プロでは危険と感じる、定説、基本と違う間合いからパンチなどをします。
それがプロには時に当たってしまう。という結果に繋がるのだと思います。
そういった素人が行うことを意図的にプロが試合で行えれば有効だと感じます。
何事においても自分の経験から見えなくなってしまったものは何か?
と視野を広げる客観的な姿勢を持つことが必要だと感じます。
自分の分野だけを見るのではなく、他職種から学ぶこと、普段興味のないようなジャンルの書籍を読む、映画を観る、業界外の人と会うなど研鑽していくことが大切だと思います。
ありがとうございます
自分の分野だけに偏るとイッツ・ア・スモールワールドになってしまいます(笑)
何事もゆきづまれば、まず、自分のものの見方を変えることである。
案外、人は無意識の中にも一つの見方に執して、他の見方のあることを忘れがちである。
松下幸之助氏
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