デイサービスはアイデア次第?
デイサービス事業を開始し私自身は約11年です。
その当時、民間のデイサービスは少なく、社会福祉法人、NPOなどが殆どでした。
当時はレクリエーションと言っても今のように、ネイルアートを入れたり、機能訓練にしてもマシーンを入れたりする事業所は少ない状況でした。
現在は機能訓練特化型、短時間など一般的なデイサービス以外に法人個々が工夫をしています。
利用者様の要望も多種多様ですので、こういった多くのサービスが増えていく事は嬉しい事ですし刺激にもなります。
ただ、一つの事例が上手くいくと当然ですが模倣事業者が出てきます。
模倣は悪い事ではなく、喜ばれるから、必要だから、自社も共感するというような気持ちから行うのは良い徒と思います。
私自身が違和感を感じるのは、稼働率が上がりそうだから、利益率があがりそうだからというような事業的側面のみで安易に模倣し行う姿勢です。
人気のあるコンセプトは、どうして人気があるのか?
それは、利用者様の視点に立って必要な事を考え、そして自社に合うように、地域に合うように、スタッフに協力してもらうようにして構築してきたものです。
それをコンテンツだけ模倣しても上手くいきません。
よく、真似ぶ→学ぶ といように真似から学ぶ事は多くあります。
コンテンツを模倣して、想い、理念、目的、使命は自社に合うようにしていくことでアレンジしたサービスになります。
ありがとうございます
お知らせです!
今年も開催します
デイサービス経営セミナー
講師;小濱道博先生 辻川
・人材確保の方法→人材の募集の仕方の実例と方法
・人材の育成の方法→人材の定義とは?
・問題スタッフの対応方法→問題スタッフは本当に問題なのか?
・介護事業所のブランド力UP→差別化の為に重要な事
・稼働率アップの実例→当社クライアントの実例、営業方法
・理念の重要性→理念が事業所の軸になる
・コンプライアンスの重要性と介護保険の動向→カリスマ講師の小濱道博先生の最新情報
開催日;2013年11月30日(土)13時~17時
会 場;沖縄産業支援センター 沖縄県那覇市小禄(字)1831-1
13時00分~14時30分
介護業界の最新動向 コンプライアンス 講師;小濱道博先生
14時45分~17時00分
人材採用、育成方法、稼働率UPの実例 講師;辻川 泰史
受講費;10000円(同一法人で2名以降1人に付5000円)
早期割引;7000円(同一法人で2名以降1人に付4000円)10月30日まで
http://eichieru.com/seminar/131130.html
メディアでも多様化しているデイサービスとして取上げられるようになりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130912-00000535-san-hlth&1378960640
参照
陶芸、ピアノ、社交ダンスに勉学…。
介護が必要な高齢者が通うデイサービスに近年、大人の男女が楽しめる魅力的なプログラムが増えている。
高齢者のやる気や身体機能の維持、生活の質向上にもつながっているようだ。(清水麻子)
キンコン、カンコーン。午後1時半。チャイムが鳴ると、3時間目の国語の授業が始まった。
「豆の前の四角に入る漢字を想像して、二字熟語を作ってみましょう」。先生役の介護スタッフが質問を投げ掛けると、「枝豆」「納豆もあるわ」と、80歳過ぎの男女が頭を働かせた。
東京都世田谷区のデイサービス「おとなの学校」世田谷経堂校では毎日、授業形式で一日が進められる。スタッフは「先生」、利用者は「生徒」だ。
朝、「登校」したら、食堂に集合。日直が「おはようございます」と号令。生徒たちは算数や体育、社会、家庭科など日々決められた授業を受けていく。
真剣な表情で授業を受けていた要介護度1の今富美栄さん(83)は「知識欲が刺激され、とても楽しい。戦時中は勤労奉仕で学業に集中できなかったので」とうれしそう。
「介護施設に行くと思うと足が重くなるが、学校に行くと思えば、楽しくて行きたくなる方は多い」と、同校校長で生活相談員、松岡和香菜さん(32)は言う。
熊本県八代市の「シラサギデイサービスセンター」では、「人生の現役養成道場」の理念を掲げる。日曜大工や陶芸、ピアノ教室、パン作りなど約70の多種多様な講座を開催。ほかにも要望があれば、スタッフに個別にゴルフやカラオケボックス、パチンコ、釣りなどに連れていってもらうこともできる。
創作活動で作った陶芸などの作品類は3カ月に1度、公園のフリーマーケットで販売して換金。デイサービスで提供される食事に飽きたら、個別に実費で好きなものを出前で注文することも可能だ。
運営する「シラサギ」(熊本県八代市)の常務取締役、片山大嗣さん(32)は「興味の対象は利用者さんそれぞれ違うので、さまざまな講座を用意、一人でも希望があれば講座を実施している。スタッフは大変ですが、利用者さんからは非常に好評です」と話している。
■背景に団塊世代の高齢化 「幼稚だ」との批判で改善
デイサービスのプログラムが多様化している背景には、団塊世代の高齢化がある。
現在もデイサービスは、集団で体操をしたり、切り絵や工作をしたりするのが主流。しかし一方で、特に団塊世代の男性から「大人が参加するには幼稚なプログラム」との批判が相次いだ。
厚生労働省の介護給付費分科会の委員からも「男性でも行きたくなるようなデイサービスを」との声が上がり、楽しみの付加価値を付けながら機能改善にもつながるタイプが目立つようになった。
平成18年からは介護保険に介護予防が導入され、筋力トレーニングなどを取り入れた、一般のスポーツクラブに近い形式のデイサービスが急増。それらに合わせ、デイサービス全体の魅力度が増している形だ。
一方、介護サービスと娯楽との線引きが難しく、一部には「介護保険料で遊んでいる」などの批判があるのも事実だ。
しかし、一見、娯楽に見えても、実際には介護予防や機能訓練の観点からの仕掛けが多くちりばめられている。
認知症高齢者が約3割を占める「シラサギデイサービスセンター」では、楽しみを重視した多種多様な講座で利用者の状態の維持・改善を図り、23年度、介護予防デイサービス利用者の要支援状態の維持・改善の割合が一定以上となった場合に対象となる「事業所評価加算」を受けた。
「おとなの学校」世田谷経堂校でも授業中、かつての自分の記憶を思い出し、認知機能の維持や改善を図る回想療法によって、認知症利用者の症状が改善する効果が見られている。
80歳の認知症の男性は通所半年で認知症の評価スケールが良くなり、要介護度も3から2に改善。他の利用者でも以前に比べ、会話や活動が増えたなど良い事例が多数報告されている。
人によって好きなことは違う。デイサービスのプログラムが多様化すれば意欲が引き出される利用者が増える。そうすれば、介護が必要になっても生きがいがある生活につながる。
北海道余市町のデイサービスセンター「よいち銀座はくちょう」は、惜しまれつつ閉店したキャバレーを再生させたユニークなスタイル。