認知症治療に新たな選択肢 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

認知症治療に新たな選択肢

アルツハイマー型認知症治療に新たな選択肢


アルツハイマー型認知症治療剤
「イクセロン®パッチ 4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」を新発売

アルツハイマー型認知症治療に新たな選択肢、パッチ剤を提供

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症の治療薬として、経皮吸収型製剤「イクセロン®パッチ4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」(一般名:リバスチグミン)を新発売いたします。

「イクセロンパッチ」は、アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行を抑制するコリンエステラーゼ阻害薬で、国内で実施されたプラセボとの比較による臨床試験において、認知機能* 障害の進行を抑制する効果が示されました。

「イクセロンパッチ」は、1日1回、皮膚(背部、上腕部、胸部のいずれか)に貼付する、アルツハイマー型認知症治療剤としては日本で初めてのパッチ剤です。貼り付けるだけという簡便な投与方法により、介護者の服薬管理のサポートや服薬介助の負担を軽減することが期待されます。また貼付の有無や投与量を目で見て確認できるため、服薬遵守や服薬継続にもつながります。一方で、皮膚を通して薬剤が徐々に吸収されるため、血中濃度の急激な上昇が抑えられ、消化器症状(主に悪心、嘔吐)が軽減されます。

ノバルティス ファーマ株式会社 代表取締役社長 三谷宏幸は次のように述べています。「この度のイクセロンパッチの発売により、アルツハイマー型認知症の治療にパッチ剤という新たな選択肢を提供できることを嬉しく思います。この疾患は、患者さんにおいては日常生活を送るために必要な身の回りの動作ができなくなると同時に、患者さんを介護されるご家族のQOLをも低下させることがあります。イクセロンパッチの上市によって、服薬が簡便となり、患者さんとご家族、双方の負担が軽減できることを期待しています」

「イクセロンパッチ」は、ノバルティス ファーマ社(本社:スイス・バーゼル市)が創製した薬剤で、日本では2007年より小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)と共同開発を行いました。本剤は、2007年7月に米国、2007年9月にEUで承認されて以来、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして、世界82カ国以上で承認されています(2011年1月末現在)。

*
臨床試験で測定された認知機能の「評価項目」は主に、単語再生、口語言語能力、言語の聴覚的理解、手指および物品呼称、見当識などです。

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2010年の売上高は506億米ドル、研究開発費は91億米ドル(減損・償却費用を除くと81億米ドル)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約119,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp/

以上

参考資料

<イクセロン®パッチの概要>

製品名:
イクセロン®パッチ4.5mg(EXELON® PATCH 4.5mg)
イクセロン®パッチ9mg(EXELON® PATCH 9mg)
イクセロン®パッチ13.5mg(EXELON® PATCH 13.5mg)
イクセロン®パッチ18mg(EXELON® PATCH 18mg)
一般名:
リバスチグミン(Rivastigmine)
効能又は効果:
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
用法及び用量:
通常、成人にはリバスチグミンとして1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。本剤は、背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。
承認日:
2011年4月22日
薬価基準収載日:
2011年7月19日
薬価:
イクセロン®パッチ4.5mg337.20円
イクセロン®パッチ9mg379.70円
イクセロン®パッチ13.5mg407.00円
イクセロン®パッチ18mg427.50円
発売開始日:
2011年7月19日
製造販売:
ノバルティス ファーマ株式会社

http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110719_02.html