介護用の見守りセンサー開発
北九州市大、介護用の見守りセンサー開発-マイクロ波で人の動き検出
【福岡】北九州市立大学の梶原昭博教授は、マイクロ波を用いた介護用の見守りセンサーを開発した。
室内にマイクロ波を発信し、反射波を受信することで、人の動きを検出する。寝ている状態なら呼吸によって変動する胸の動きも検知できるため脈拍も管理できる。ベッドから起き上がる際の転倒や徘徊(はいかい)などを未然に防ぐことや無呼吸症候群のチェックなどへの活用を目指す。
3ギガ―4ギガヘルツ(ギガは10億)の電波を用いて、わずか1センチメートルの変動を捕らえることができる。ベッドから起き上がったり、部屋から出て行ったり、さらに侵入者があると波形が変化する。服や布団を着ていても電波が皮膚の表面で反射するため、呼吸によって変動する胸のわずかな動きも捕らえることができる。
日刊工業新聞