認知症の治療薬 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

認知症の治療薬

高齢化で国内の認知症患者が増加しているのを背景に、大手製薬会社の間で、認知症の治療薬を新たに発売する動きが相次いでいます。

アルツハイマー病によって引き起こされる認知症の患者は国内に200万人以上いるとされ、今後さらに増えるとみられています。しかし治療薬が1種類しかなく、薬が効きにくい患者の治療方法が限られているとして、新しい薬を求める声が出ていたことから、「武田薬品工業」がことし3月、新しく開発した治療薬を発売しました。また「第一三共」も、東日本大震災で工場が被災したため当初の予定より3か月遅れて、今月、新しい治療薬の販売を始めました。「第一三共」の木伏良一常務は、「患者や医師から新薬を求める声は多かった。今後は治療の選択肢が増えると思う」と話していました。夏ごろには「小野薬品工業」が、錠剤を飲みにくい患者に配慮した、皮膚に貼るタイプの治療薬を販売する予定です。人口の減少や医療費の抑制で国内の医薬品市場は伸び悩みが予想され、製薬会社の間では、がんや認知症など高齢化で需要が高まる薬の開発や販売を強化する動きが続きそうです。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110626/t10013767721000.html