認知症の方の支援に関する情報 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

認知症の方の支援に関する情報

Q 認知症のお年寄りの避難生活は大変だと思います。力になる方法はありますか。

 A 「認知症の人と家族の会」(京都市)によると、地震で環境が激変したことで、症状が悪化する認知症の被災者が相次いでいるそうです。被災地の同会支部には「施設が流されて介護サービスを受けられない」「避難所で問題老人と呼ばれ困っている」などの相談が寄せられています。専門の介助員を配置した福祉避難所が順次開設されていますが、まだまだ足りないのが実情です。こうした現状を少しでも改善しようと、認知症の被災者を受け入れる施設などに関する情報検索サイトがインターネット上に開設されています。介護・医療施設などが受け入れ可能な人数や電話番号を登録し、支援を希望する側が連絡する仕組みです。個人や会社が受け入れを登録することもできます。

 認知症支援に取り組むNPOなどとサイトを開設した「日本テクト」(東京)は、登録された支援情報が被災者に届きやすいように、画面に触れるだけで閲覧できる「タッチパネルパソコン」を避難所に寄付しています。同社の担当者は「認知症の人が避難生活を乗り切るには周囲の協力や理解が不可欠。支援の申し出が多ければ、条件に合う場所が見つかる可能性も高まる」と話し、協力を呼び掛けています。

2011年5月19日 読売新聞)