被災の通所介護施設サービス開始 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

被災の通所介護施設サービス開始

東日本大震災の津波で被災した岩沼市の高齢者通所介護施設が民家を活用してサービスを再開し、利用者を喜ばせている。施設の運営会社は「必ず元の場所に戻りたい」と意気込んでいる。

同市下野郷にあった「デイサービス たんぽぽ」が3月28日、施設から約500メートル離れた民家に移転してオープンした。

震災発生時、たんぽぽには20人の利用者がいた。職員の誘導で近くの集会所に逃げると、間もなく津波が襲ってきた。利用者の吉田きよさん(87)は「通ったばかりの道を、すごい速さで津波が追ってきた。あんな勢いは見たこともない」と青ざめた表情で振り返る。


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利用者と職員は無事だったが、昨年8月に増築したばかりの2階建ての施設は1階部分が浸水して使用不可能な状態に。コピー機、マッサージ器、車いすごと乗ることができる送迎車など、設備も全て使えなくなった。

それでも桜井容子所長(56)は早期の再開を目指した。「避難所にいるお年寄りたちを連れてきて風呂は駄目でも、せめて体を拭いてあげたかった」。利用者の1人が所有する空き家に大きな風呂があると分かり、当面の移転先に選んだ。
 

サービス再開以降、利用者に笑顔が戻った。みんなで手をつないで歌い、「津波や地震には負けないぞ」と気勢を上げた。矢沢モモさん(91)は「再開はうれしい。


友達と歌ったり、体操したりするのは楽しい」と声を弾ませる。
 

施設は5月中旬の復旧を目指す。「お年寄りのいる家族が家の片付けなどに専念できるようにするには、居場所を提供する私たちが早く立ち直らないといけない」と桜井所長。


福祉サービスの提供を通じて、愛する古里の復興に貢献しようとしている。連絡先は090(4046)1644。(小木曽崇)

2011年04月14日木曜日 河北新報より

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