大槌の特養ホーム | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

大槌の特養ホーム

 東日本大震災で被災した在宅要介護者の支援が課題となる中、大槌町吉里吉里の特別養護老人ホーム三陸園(芳賀チネ園長、入所者50人)は、デイサービスやショートステイ利用者の中長期的受け入れを始めた。利用者に数日間宿泊してもらい介護サービスを提供。ストレスによる要介護度の悪化を防ぎ、家族の負担軽減も図る。

 同園はデイサービスやショートステイの利用者ら約160人の安否確認と介護ニーズの把握を進めており、被災以降3人を受け入れた。連絡のついた利用者の多くからは、入浴に介助が必要なため自衛隊などの入浴サービスを利用しにくい現状が訴えられたという。

 ライフラインの寸断の影響で、自宅や避難所では十分な介護サービスを受けるのは難しい。週1回デイサービスを利用していた同町吉里吉里の女性(86)は「寒くてつらい思いをした」と自宅で電気も水道もない生活を送り、認知症の悪化や歩行困難に見舞われた。家族の介護疲れもあったため26日から同施設で受け入れ、症状も改善したという。

 同町の在宅サービス利用者は被災前で300~400人いたとみられる。今後は町社会福祉協議会や他施設と連携し、随時受け入れを図る。定員を上回ることも想定されるが、花巻市の施設の応援も得て対応する。

 同園は施設の被害は少なかったが、電力は発電機で賄い、洗濯やトイレの水は沢水を活用する。被災当初より落ち着いたが、入所者の中にも歩けなくなったり、自力の食事が難しくなったり生活レベルの悪化も見られ、長引く耐乏生活の影響がじわじわ現れている。

 同園の北田奈穂美主任生活相談員は「本人のみならず家族のためにも利用者の受け入れを進めたい」と話す。





岩手日報(2011/03/28)


田中さんの在籍している特養です!田中さん頑張って下さい!