2月11日 | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

2月11日

2月11日は現在、建国記念の日という祝日になっています。


国民の祝日に関する法律(祝日法)では「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを趣旨としています。


しかし、学校教育や新聞、マスコミなどの情報の中で、この日の意義は、ほとんど伝えられていません。


明治時代から昭和23年までは2月11日は紀元節(きげんせつ)と呼ばれていました。


紀元節が設けられたのは、明治維新の後のことです。

幕末の日本は、西欧列強の植民地にされるおそれがあり、その危機感の中で日本人は新しい国民結集の政治体制をつくろうとしました。

その方向性を決定づけたのが、慶応3年12月に出された「王政復古の大号令」でした。

その中には、「諸事神武創業のはじめにもとづき……」という文言があります。

初代・神武天皇の建国をモデルにすることが謳われ、新国家建設が進められたのです。


神武天皇は、建国にあたり「八紘(はっこう)を掩(おお)ひて宇(いえ)と為(せ)む」

つまり「天下に住むすべてのものが、一つ屋根の下に大家族のように仲良くくらせるようにする」という理念を掲げました。

奈良県の橿原の地で、天皇の御位におつきになったとされる「辛酉(かのととり)年春正月」を太陽暦に換算すると2月11日となります。


そこで、明治政府は「日本の紀元の始まる日である」としてこの日を紀元節と名づけました。


(資料提供:「ほそかわ・かずひこのオピニオンサイト(http://homepage2.nifty.com/khosokawa/ )」)