表に飛び出して見たものの、向かいで何をするかの意味さえわからず、しばらくパチンコ屋の前を右往左往…

しばらくすると、同じような黄色いボールペンの箱を持った人が、向かいの薄暗い路地に消えていく…

恐る恐る着いて行くと、薄暗いどころか真っ暗な路地の行き止まりの部分に、裸電球がぶら下がっていて鳥の巣箱の入り口の様な楕円形の穴が、壁に開いている。

前の人が、その穴にボールペンや財布を押し込むと、中からおばちゃんの声で、「はい」と言ってお金を渡される。

次は自分の番である…同じく真似して押し込んで見る。すると「はい」と言って2200円を渡された。

「お〜」感動である。当時の自分には2200円は大金である。
こんなに簡単にお金が儲かるんだ…負ける事など、何一つ考えてない馬鹿であったが、とにかくパチンコでお金が増えた事で、頭がいっぱいであった。 

今から、どっぷりとパチンコにのめり込む事になる第一歩を、初勝利で踏み出す事になった。

換金と言えば、今でも鮮明に覚えているのは、19ぐらいの時に初めて東京に行って、パチンコをして換金をする時に、景品と一緒に紙に書いた地図を渡されて、その分かりにくい地図を見ながら、結構離れた場所まで歩かされる事が多かった。

「これが東京では当たり前なのか…」と勝手に考えながらも、田舎ものなので、景品を抱えて時折振り返りながらビクビクして行ったのを鮮明に覚えている。(笑)

そして、店内カウンター横は地元福岡のパチンコ屋のカウンターのしょぼいお菓子群とは比べ物にならないぐらい充実していて、生活用品等もありスーパーのようだった、東京の景品はボールペンじゃなく、ゴルフボールのマーカーでコンパクトでオシャレだった…と、地元に帰って上京自慢を良くしていた(笑)