その人生初の衝撃とは…

突然、白のワイシャツにスラックスのパンチパーマ風の店員が、鍵束をジャラジャラ言わせながらやって来て、はい終了!と台に終了札をバンと置いた。

俺「えっ?終わり?終了って?」
店員「打ち止めやけん」

初めて聞く言葉であったが、一定数出ると打ち止めになるらしい説明を、隣の人がしてくれた。
どうやら、打ち止めに近いから打たなかったらしい。

「なるほど」…何となく?理解したと思う。

店員が黙って俺の玉の入った箱を持って行った。
呆気に取られて、立ちすくんでいると、また店員が呼びに来る。

「おい、こっち」カウンター横の計数機?のところから手招き…(当時は計数機等は知らないが)

そこに表示されている数字を指差しながら、「これな」と言われ、わからないけど「はぁ…」と答える。

960玉ぐらいであった。43玉交換だったので、横に22と端数を示している数字らしい。
今と違ってレシート等は無く、直接景品らしい汚いビニールに包まれた西陣織?のような茶色の財布2つと黄色い箱入りのボールペン2箱を、カウンターのおばちゃんに渡された。

景品の意味すらわかっていなかったのである。

「あの〜」カウンターのおばちゃんに、ウルんだ子犬のような顔で喋りかけると、
ぶっきらぼうに「向かい」と指差された。

逃げるように、そそくさと店内を後にして、変な財布とボールペンを持って、表に飛び出した。