オリヴィエ・ジェルマントマ「日本待望論」その2 | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「フランス国民は、と同時にヨーロッパ諸民族は、自分たちをナチスの蛮行から救ってくれたアメリカに対して、決して恩義を忘れることはありますまい。硝煙さめやらぬベルリンの廃墟の上に次ぎに襲いかかったのは、スターリンの軍勢でしたが、これに対してもアメリカは鉄壁を築いてくれました。しかし、恩義の情、見る目を曇らさず。アメリカ精神とは、本質的に、流離の植民集団のそれであり、『インディアン』文化の抹殺の上に覇を打ち立てたという事実を、どうして無視できましょうか。」