「謎」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「官僚は徹底した儀式の世界に住む。役人は暗号で話す。役人が検討すると言うのは、何もしない、という意味である。前向きに検討すると確約してくれると、これは多少希望があり、状況が許すかぎり何らかの調整をしましょう、という意味になる。政治家と同じで、官僚もすべてを人の目に触れないところで取り決め、その後に正式決定する儀式的行事が行われる。局長が外国人との交渉で、用意された報告書から時に多少脱線したので部下の役人が狼狽した、という例もまれにはある。」


「つまり、役人は、自身のためでなく国民生活の安定を図るため、彼らのつとめをはたしている。気をゆるめず徹底的にやっている。自分の時間を犠牲にしてやっている。不測の事故に対していつも警戒している、と国民に思わせて安心させたいのだ。」



 ウォルフレンさん、言ってくれるねといった感じか。