今月より60歳代の女性が右膝の治療のため来院されています。

ひと月前から痛みだし病院での診断は特にはっきりした事を言われず治療も薬で痛みを抑えていたがいよいよ我慢できなくなり御友人の紹介で来られました。

原因も特になく打撲、捻挫も該当しない症例ですが足を引きずり痛々しい様子です。


最近は特にこんな原因不明の患者さんを多く見かけるようになってきています。



まず、最初の問診時に治療法も色々ありますが局所の膝、股関節の矯正から入るやり方と松本式脳幹調整療法で治す方法を提案してみました。


もちろん保険外該当の症例で財布にちょっと厳しいところでありますから、こちらも本意ではないのですがまずは安価な局所的治療で様子を見てそれでだめなら切り札と言える脳幹調整療法をすることで同意に至りました。


まず最初2回の局所的な治療、固定では確かに歩くのは楽になるみたいですが夜間疼いて痛みで目が覚めて困ると訴えられ、いよいよ本人も意を決して脳幹療法を試したいということで三回目から原因療法である脳幹療法を始めてみました。


「この夜間疼く。」でピンとこないといけないし重要なヒントが隠されています。


以前当方のブログで「内臓時計」という考えをお知らせしたと思いますがこの方の場合、午前2~4時が膝が疼き、調子が悪いと訴えられます。

内臓時計の観点ではこの時間帯調子が悪いのは肝臓が助けを求めているということになっています。

春先の今時分は肝臓が活発に働く季節であり肝臓も疲れ切っているのですが、過剰な食事を取りすぎると体に老廃物がたまり、自ずと血液もドロドロと濁ってきます。


すると心臓も血液循環を良くしようと負担がかかりますから同時に血液浄化を考えることになります。

解毒機能の肝臓、ろ過機能の腎臓にお願いすることになりますが、間に合わない人は汗をかくことで浄化をさらにアップさせようとしますが現代人は悲しいかな運動不足、冷暖房の環境にあり肝臓、腎臓が負担をさらに受け持つ格好になってきます。


肝臓、腎臓の負担を軽くするために休養を取ろうとすることになりますがそこで膝を痛めて体を動かせないようにするというわけです。(肝臓の回復反応)



同様に足首の痛み(心臓の回復反応)、ギックリ腰(腎臓の回復反応)等も「休息のために与えられた試練?!」と考えていいと思います。


このように内臓の身代わりであって有難いものですが痛みは辛いことから目先の対症療法、局所的治療に皆さん走りたいかと思いますが結果として体を壊す結果となっています。


そこで私はこの様な事を憂い、ケガを対象とした整骨の業務以外に新たに研修し真に健康な体を目的とした松本式脳幹療法を修めたというわけです。




原因療法である脳幹調整療法では一貫して脳からの神経伝達の改善、生活習慣の改善、食生活の見直しを考え治療し、アドバイスしてきました。

今回の膝の患者さんも10日ほどでかなり改善し喜ばれていますが、治療に加え、過食と甘い物のとりすぎを注意しました。


これを見ている方で今調子を崩している方はまず、過食せず、甘いものを控え(痛みに良くない)、過労を避ける等をまずは試してみるのも良いかと思います。

春は肝臓の季節です。


花粉症も関連しています。


対症療法で毎年しのいでいる方は注意が必要です。