私が住む長崎地方は梅雨とはいえ例年になく雨模様の天気が続いています。

こんな天気の関係もあり調子を崩した患者さんが多く見えているのですがそんな人の中で先月から首のコリ、痛みを訴えて来られている中年の女性の事を書いてみます。

この方は、整形外科ではレントゲン等で検査し診断するも異常なしとのことですが本人は首を触り左右対称じゃないのがはっきりわかり、ある方の紹介を受けて通院することになりました。


主として首(顔)が左に向きにくく、左首筋にツッパリ感が主な症状です。


このように首が左右に向きにくいタイプは消化器系が弱いタイプのことがあるので、
オーリングテストで確認すると間違いなく胃の方が弱った状態を知らせてくれます。


ところがこのような方は確かに脳幹調整療法で頸椎を正すと症状がその日のうちに改善しますが数少ない治療回数で完治というまではいかないところがあります。


逆にあっさり症状だけ治るといずれ悪影響があり後々の事を考えると脳幹調整療法をする事は正解ではあるのですが患者さんからすれば苦しい症状から早く抜け出したいと考えるのもまた当然と言えます。

そこでどうしても症状だけとか、まずは激しい症状を抑えてその後に脳幹調整療法をするとか患者さんの希望を聞き治療法を選ぶ事を考えるのですが、この方の場合は脳幹調整療法に信頼が厚くどうしてもして欲しいタイプですので、プラスして手足のツボ反射療法、SOT療法等を行い少しでも症状を落ち着かせた上で行いました。

理想としては対症療法と原因療法をうまくミックスしたら患者さんの理解を得られ最高の治療ができるかと思います。

外力で辛い症状を取り、自力で治癒力、免疫力を上げ徐々に根本的に健康な体になっていきます。

脳幹調整療法の頸椎のみでは場合によっては症状の改善が遅い場合があります。(逆にヘルニア、頸椎症等場合によっては他の治療法より早く改善することもあります。)

まずは治療意欲も最初は必要ですので体の改善するところをまずは分かってもらえないと聞く耳はもってはもらえないことが以前はよくありました。

初対面の人間で信用もなく、実績も知らない先生にいきなり寝かされて痛む所を無視したような治療を受けると不信感は募ります。

そのためにも即効性を狙い本意ではなくても治療意欲を持ってもらうために対症療法を使うことになります。


また、今回のこの女性の場合、本人は胃腸が悪い自覚はないのですが私としてはメンタル面からくる弱点としてオーリングテストに反応していると考えます。


潜在意識、顕在意識、皆様、また私もですが自分で分かりうる表面的な考え、自らの事ながら隠された考えというものがありますが場合によってこちらの方も診ないとしっかりした治療にならないことがあります。


キネシオロジー的にメンタルの検査もしたいわけですがしばらくはこちらは様子をみてからにしたいと思います。


最近、今月から来院されている19歳の女性の事を書いてみます。


この方島原半島のとある町の出身で高卒後、諫早市に就職先が見つかりマンションに一人住まいをされてます。


当院に来たきっかけはたまたま看板を見たことからの飛び込みの患者さんでした。


最初は腰が痛いという事で相応の処置で終わりましたが、二回目には具合が悪く、頭痛にずっと悩まされているとの事を訴えられます。


聞けば高校時代と卒後にと二回も交通事故に遭い、(二度目は自損事故)それ以来痛み止めが手放せないとの事。

治療も病院では「子供はむち打ちにはならない。」、「別に異常がない」との診断でろくに治療を受けず、薬で紛らわしていたみたいですが限界が来たという所でしょうか。

先頃も首が動かない、突っ張って痛いとむち打ちに悩む女性患者さんが見えたのですが本人自身は首を手で触り左右差が明らかに分かるというのですが病院のレントゲン診断では異常なしとの事です。

こんなに差があるのに何故分からず治療しないのかなと思ってしまいます。


手の感覚と診断装置では場合によっては人間が優秀ということでしょうか。


19歳のむち打ちの後遺症を持つ患者さんですが肉体労働を仕事にしているところもあり、また、治療の好転反応もきついためお母様と相談の上ひと月程休職され治療に専念されることになりました。


普通、脳幹調整療法を受ける若い患者さんでそこまで辛い好転反応はでないで就業しながらの通院ですが薬で症状を抑え体を酷使したためかいつもとは違う回復具合を感じます。


首の矯正が上手くいくと痛みが取れ体中の柔軟性が高まるのですが一週間連続の施術でやっと少しいい感じが出てきたかなという所です。


速い人は大概2,3回でかなり効果が分かるのですが体を壊し、悪い状態で安定している人はしばらく時間もかかり好転反応もきつく良い治療と分かってもらえるまでが難しい所です。


原因療法と対症療法の違いがここですがしばらくの我慢のあかつきには想像以上の効果に患者さんも喜ばれ信用して頂くようになります。


薬は重宝しますが場合によっては良い治療をしてもかなり治りにくくなるということを憶えていてほしいと改めて思った次第です。






以前放送されたのですが美奈子さんを特集した番組が再放送されます。


5月17日(木)午前9時と再放送で翌18日(金)午前1時にNHK BSプレミアです。

題名は「本田美奈子.最期のボイスレター~歌がつないだ”いのちの対話”~」





美奈子さんは壮絶な闘病生活の中、治して同じ境遇の患者さんを元気づけて励ましたいと思い続けていたのですが残念な最期を遂げられました。


自分が一番辛いのに周りの人を心配し気遣い、最期まで笑みを絶やさないで過ごされた当時の模様が番組内で放送されることと思います。


歌も素晴らしいのですが、努力家で優しいお人柄がたくさんの方の心を打つのではないでしょうか。





最後に私のお気に入りの曲であり、美奈子さんが懸命の努力の末に手に入れられた歌声を皆様にも聞いて欲しいと思います。
また、美奈子さん関連で何か感想があればぜひコメントもお願いします。