出家とは、
「世俗的価値観から離れること」です。
その離れるべき「世俗的価値観」とは、
「たくさん生産して、
たくさんのものを手に入れて、
快適、安楽に生きていく」
というような、価値観のことです。
まず出家といえば
第一に僧侶が思い浮かぶでしょうが、
僧侶とは、
煩悩の元となる経済活動から離れて、
修行一筋に生きていくものなのです。
本来、お釈迦様が定められた出家とは、
仏教僧団の中で生活し、
生活に必要なものは全て托鉢で
在家の方からお布施していただき、
ひたすら自分の心に向き合い、
六道輪廻からの解脱を目指すものでした。
現代でも、お釈迦様の教えに近い
上座部仏教(小乗仏教ともいわれますな
)が中心の、
スリランカやタイといった東南アジア諸国では、
このシステムが機能していると聞きます。
しかし、、、
日本に最初に伝わったのは「大乗仏教」で、
ましてや、僧尼の生活の規律が書かれた
「律蔵」は伝わりませんでした。
なので、
毎日の食事をいただきに
僧侶が托鉢するというような文化は
全くありません。
そうなると、
僧侶といえども
生活のためには経済活動をすることが
必要となります。
このアンビバレントな現実！！！
実は私、
若い頃にもこの世を憂いて、真剣に
「出家」を考えたことがあります。
でもその時、
「出家してお寺で修行している時はいいとして、
その後の生活はどうしたらいいんだろう？」
と悩みました。
その時、指導してくださっていた先生が
「安易に神や仏の世界に逃げようと思うな。
まずはこの世をきちんと生き抜くことだ」
とおっしゃって、私は
それはそうだ！！
と思いました。
それから真剣に音楽に向き合い、
長くプロとして活動してきたわけです。
今思えば、
音楽家として生きた時代も、
その道を極めることにおいては
「仏道修行」と全く同じであった
と、断言できます。
しかし後に、
自分に欠けているこの世的な
ビジネスやお金の知識にも気づき、
大学やスクールでも学びましたし、
会社も作って頑張ってきました。
でも、
違うんだなー
とことん、ビジネスって私に合わない。
要するに前述の
「たくさん生産して、
たくさんのものを手に入れて、
快適、安楽に生きていく」
というような生活は、
道を極めたい人間には
合わないのです。
では私が至福(価値？)を感じた時は
どういう時だったか。。。
瞑想中にわかりました。
それは、フロー体験・・・
つまり「何かに没頭する体験」をした時！
没頭、夢中、熱中といった
自我を忘れて物事に集中し、
「あっ！」と全てを理解したり、
またはその時ゾーンに入って、
時間感覚が遅くなったり、
微細な感覚が認知できたり・・・etc.
お釈迦様は
「この世は苦である」
と説かれますが、
「苦」でないものがあるとしたら、
私にとっては
「フロー体験」です。
それを体験するために、
修行を重ねているのかもしれない。
というか、
宗教的認知過程 =「フロー体験」
なのかもしれない。
・・・・と、話が長くなりましたが、
還暦出家する人も
最近は多くなったと聞きますね。
私の人生、
元気で生きていられるうちに、
どうしたら「世俗的価値観」や
「経済活動」から離れて、
道を極める生活だけになれるか・・・
僧侶になった今でも、
迷い道、くねくね、、、
です
煩悩よのぉ。。。
というか、
こういう悩みを持つことこそが、
HSS型HSPの脳の構造だから
仕方ないのかも・・・🥲🥲🥲
全人口の6%しか
HSS型HSPはいないので、
一般の人に理解してもらうのは
困難な気質ですわね😅😅😅
最高最善
