釘抜地蔵こと石像寺(しゃくぞうじ)は、
空海様がお開きになったお寺です。
そして何と言っても注目なのは、
冥界井戸
遣唐使として唐に渡り、
密教を日本にもたらされた空海様は、
平安京の都に入られて、
疫病や飢饉に苦しむ人々を見て、
唐から持ち帰った技術を使って、
井戸を掘られたそうです
新しい井戸を掘り、
綺麗な水を確保することは、
疫病対策に
どれほど役立ったことでしょうか
思わず、アフガニスタンで亡くなった、
医師の中村哲先生のことが
思い浮かびました。
先生は、
医療も大事だが、
この人たちを救うには、
まず綺麗な水が必要だ!
と、お考えになり、
自らの手で水を引き、
灌漑設備を作り、
土を耕し、植物を植え、
荒地を緑に変えたのです。
(冥界井戸は金属の手すりでガードされてます)
(冥界井戸)
空海様も、
仏教も大切だが、
まずその前に、
疫病を根絶させるためには
何が必要かをお考えになって、
自ら行動されたのでしょう
釘抜地蔵は現在は
浄土宗のお寺になっていますが、
地蔵堂には空海様が彫られた
地蔵菩薩が安置されていたり、
入り口すぐのところに、
空海様の坐像がある
お堂が建てられていたり、
もちろん敷地の奥の墓地の中には、
この「冥界井戸」があったり、
空海様の思いや息吹が
存分に感じられる場所でした。
井戸は今でも綺麗に保存されていて、
1200年の時を超えて、
人々の感謝の思いが
空海様と繋がっているようでしたよ。
最高最善