作業療法士って聞いたことありますか?
まだまだマイナーだと思わざるを得ない職種のひとつですね。
元作業療法士による、作業療法士についてのすごいところをお伝えします( *´艸`)
この仕事、辛くてやめちゃったけど、本当に素晴らしいお仕事で、今でも尊敬をしているお仕事です。
病院では当たり前になっているリハビリ。
リハビリには種類があります。
それが
理学療法、
作業療法、
言語聴覚訓練、
の3つ。
それぞれの専門家がおり、
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
と呼ばれています。
こちらの資格は国家資格であり、ここ数年の試験はまあまあ厳しくなっています。
どんな勉強をしてきたかといいますと、
解剖学、生理学、運動学、運動生理学、病理学、内科学、整形外科学、神経内科学、感染症学、精神医学、心理学、臨床心理学、作業学、日常生活論、身体機能作業療法学、精神機能作業療法学…
あげればきりがないぐらいありますが、ざっくりいうと、
体の仕組みを理解する学問
心の仕組みを理解する学問
身体疾患系の病気に関する学問
精神疾患系の病気に関する学問
作業というものの学問
という感じになります。
理学療法士が体構造、体の機能、体の使い方のスペシャリスト。
作業療法士は生活に特化、精神の働きのスペシャリストともいえます。
作業とうたっていますが、何を指すか?
生活する上でのすべての行動を指します。
起きて顔を洗ってトイレに行って、ご飯を食べて、服を着替える。
荷物を用意して家を出て、駅まで歩いて、電車に乗る。
仕事をして、また電車にのって帰ってきて、ご飯をつくって食べて、お風呂に入って、テレビ見て、人と話して、スマホを触る。
本を読んだりパソコンしたり、ハンドメイドしてみたり、プラモデル作ってみたり。
寝る用意をして、おやすみなさい。
これらすべての行為を作業と言います。
かなり簡略化しましたが、それでもこの数。
1日過ごすのにはこれの倍以上の行為(作業)が積み重なって生活が成り立っています。
病気になると、これらの行為に支障、つまり障害が出ます。
手の骨折をして、満足に手が動かせず、ご飯も一苦労。仕事も思うようにならない。
1日、左手を使わず過ごしてみたと想像してみてください。
とても、不便に感じませんか?
また、精神疾患でも同じです。
うつ病になると、食欲もなく、寝れない、起きれない、動けない。となってしまいます。
うつ病の方は、作業療法的には気質的に真面目で几帳面、手抜きができないがんばり屋さんが、頑張りすぎた反動で発症すると考えられてます。
生活に支障が出ます。
これは、ならないとわからない面も強いですが、理解はしておいていただきたいです。
そんな感じで、病気によって生活を成り立たせる作業ができなくなってしまった人たちに作業療法という治療を行います。
自分の身の回りのことができなくなる。
トイレを手伝ってもらうってかなり、避けたくないでしょうか。
そして、今、とっても好きな趣味ができなくなってしまったら?
自分の役割だと思っていることができなくなったら?
つまらなくなりませんか?
そういった、その人にとって大切だと思う作業ができるようにするのもまた、作業療法士の仕事です。
行為の練習をすることもあれば、好きな行為(趣味)を通して体の機能の向上を図ることもあります。
全くしたことのない作業活動を通して、人との関わり方や距離感の取り方を学んだり、休憩の取り方、息抜きの取り方、人への頼り方をコントロールすることもあります。
落ち込んでいる人に、好きなことを通して元気になってもらうこともあります。
ただ、ひたすら話を聞くこともあります。
作業療法士は心と体、両方をバランスよく元気にするのが仕事だったのかもと今は思います。
諦めてしまった人、落ち込んでいる人、怒っている人、悲しんでいる人、不安な人。
そんな人たちは体をいくら元気にしようとしても、なかなかならず、再発を繰り返します。
理学療法士も作業療法士も心のケアがまず先だったんですよね。本当は。
病は気から。
本当にそうで、病院にいる人は気に病があります。
精神疾患だけの話ではないですよ。
身体疾患もです。
私がやめる少し前。
それを、教えてくれた患者さまがいます。
そして、運動することだけがリハビリとは思えず、ただ、話を聞いたり、散歩したり、身のうちの話を聞いたり。
そういうことが大切だと、心のケアをすることで、理学療法士の訓練が生きてくるのだと、知ることができました。
たぶん、それが咎められない場だったのなら、
私は今でも病院で働いていると思います。
だけど、運動が組み込まれておらず、ただ話を聞くだけということにいい顔をしない人もおり、私がしたいと、患者さまが望んでるのはこれなんだと思っても、それをし続けるのは難しかったです。
だから、作業療法士を辞めました。
作業療法士のあり方は、ただ、体を元気にすることではありません。
ただ、生活をできるようにすることだけでもありません。
ただ、好きな作業をさせることでも、できるようにすることだけではありません。
ただ、コントロールの方法を教えることでもありません。
もっと深いところに大切なことがあると考えます。
作業療法の始まりは精神科病院で、心を救ったことが始まりです。
作業を通して、心を暖め、ほぐす。
ほっと安心して、自分の心と向き合って、何を望んでいるのか、何が辛いのか、何があなたを苦しめるのか、何をしたいのか。
知って、昇華するまでが作業療法士の仕事だったんだと思います。
その手段が作業であった。それだけなんです。
こうして、離れてみて、
いかに視野が狭く、また、体と心を切り離して考えていたのかよくわかります。
そして、本当に素晴らしい仕事なんだとも気がつきます。
だって、病気に詳しいし、体のことにも詳しいし、心のことも詳しいんですよ?
すごくないですか?
カウンセラーと整骨の先生と医者を混ぜたみたいな仕事。
離れたからはじめて見えるその良さ。
未来の作業療法士に教えてあげたいなあ。