ということで、いろんなことが起こると言われてますね。
そのベースはなんなのかと言う話です。
その①
記憶障害
中心となる症状ですね。
基本的には新しい事実や出来事を覚えておくことの力が障害されます。
スイカ
という言葉を覚えてもらおうと思っても、
スイカという言葉をインプットすることが難しいし
スイカを覚え続けることも難しいし
違う出来事を挟んでスイカを思い出すことも難しい
っていう状態なんです。
重度になればなるほど、考えたことも言ったこともあった出来事も数秒で忘れてしまいます。
その一瞬一瞬を生きていると考えてもらったらと思います。
そして時折、昔の記憶は覚えているので、その覚えているぐらいの歳だと思っている方もいます。
その②
見当識障害
時間、場所、人に関することに対する障害です。
時間が分からなくなる。何月何日の何曜日で何時なのか、自分の歳は、という時間の流れがわからなくなります。
場所では、今、どこにいているのか、住所もどういう場所なのかも把握できなくなります。
人の顔が分からなくなり、記憶のところにもあるように自分の歳を勘違いするので、記憶よりも老けている家族を見て「違う人」と認識してしまうことがあります。
その③
遂行機能障害
目的を定めて、計画して、計画通りに実施して、効率よく行動する、といった手順や段取りを決める能力の障害です。また、行動の結果の予測を立て、危険や問題を回避、解決する力でもあります。
何かをしようと思っても、手順を間違ったり、とんちんかんなことをしてしまったり、時には危ないと感じることをしてしまうのはこの能力が障害されているからです。
その④
高次脳機能障害
脳のややこしさが顕著なのがこの高次脳機能障害。
空間の認識、言葉の認識、行動の認識、概念の認識、体の認識などなど。
私たちが外部環境に体を対応させる能力といったところでしょうか。
これは障害されている脳の部分によって出てくる症状が変わります。
以上の4つが基本症状。
以降は基本症状から派生したちょっと困った行動・精神障害(周辺症状)。
幻覚、妄想、抑うつ気分、不眠、不安、誤認、易怒性、興奮しやすい
暴言、暴力、徘徊、不穏、焦燥、異食、大声を出す、昼夜逆転、泣き出す、繰り返しの質問、無気力、つきまとい、反社会的な行動
これ全部、周りの環境によって引き起こっていたり、強く症状が出てたりします。
どういうことか?
詳しくは別記事で書きますが、簡単な例をひとつ。
例えば一口に徘徊といっても…
意味もなくうろうろしているわけではありません。
記憶障害や見当識障害のところで書きましたが、進行すればするほどその人は1分、下手すれば数秒で全てを忘れているわけです。
ここはどこ?
周りの人は誰?
という状況を1分毎に味わっているわけですね。
私たちが家に帰ってきてほっとするのは、そこが家だと認識できているから。
学校で勉強してじっと座っていられるのはそういう場所だと認識できているから。
公共の場でも、どういう場所でどういう人が集まっているのか分かるから不要な不安はないわけです。
しかし、認知症があるとどういう場なのかすらもわからず、そもそも自分がどこにいるのかもわからないわからないんですね。
なのでうろうろするんです。
ここは自分の家じゃない、ここはどこなの?、知らない場所だ、ここにいてはいけない、帰らなきゃ、家族はどこにいってしまったんだ?
そんな思いが働いて徘徊をします。
邪魔になるわけでもないし徘徊してても放っておく。
徘徊されたら危ないからベルトで歩けないようにする。
これはかなり危険です。
徘徊しながら、動けないまま彼らは不安で一杯なんです。
ここは怖い場所だ、と体と感情は覚えてしまいます。
なので、怒りっぽくなったり、頑固になったり、反応が悪くなったり、ますます暴れたり、車イスで勝手に脱走したり、介助が大変になる可能性があります。
では、対応はどうしたらいいのか?
まずは小まめな声かけです。
◯◯さん、ここはこういう場所ですよ。
私は長江っていいます。お手伝いさせていただきますね。
どうしたんですか、◯◯さん。
自宅だと、できるだけ住み慣れた環境のままが理想です。
家具の配置や物が変わってしまうと、ここは自分の家じゃない、という風になりやすいです。
文字が読めるならトイレ、お風呂、◯◯の部屋、などを書いといてあげるといいですね。
というわけで、症状編は以上になります!
今後は関わり方、周辺症状とその原因、予防などを書いていきますね。
ではでは✨