熊川版『シンデレラ』。
再度観に行きました。10日の千秋楽。
今夜は、松岡さんのシンデレラと宮尾さんの王子。
本公演、メインキャストです。
序幕。
大好きなプロコフィエフの序幕の音楽が生で心に響くだけで、
泣きそうになる。。。。笑
幕に描かれるのは、12時になったらゴーンゴーンと鳴る、時計の鐘。
1幕。暗い暖炉の部屋。
松岡さんのシンデレラ・・・・
なんて細かい所作。
全てのしぐさから、シンデレラの気品、優しさ、強さがにじみでています。
今夜は、気づけばもう1幕の初めから涙が止まりません・・・
義姉妹たちに意地悪されても、なんだか母性というか、年下への温かい目線を感じる。
3幕の、オレンジと踊る、というか戯れる姉妹に軽く手拍子したり、
しぐさを小さく真似てみたり、母みたい。
大切な実の母の形見のドレスを、音楽に乗ってびりびりに破られ、
悲しくて涙を流しながら、その涙をぬぐって、
それでもまだ流れる涙をぬぐって、ぬぐいながら、
実は美しい仙女である醜いおばあさんを家にあげ、優しく介抱するシンデレラ。
お水を渡しながら涙をぬぐう、その細かいしぐさに、シンデレラの強さがにじみ出る。
簡単には涙が止まらないほど、辛く悲しいことが起こったのだけど、
それを置いといて困っている人に優しくできるシンデレラ。
継母と3人が、舞踏会の準備でうかれはしゃぐ様を、暖炉の周りやテーブルを拭きながらも、
その視線は、うらやましそうに3人を見つめる。
なんというか、何処か夢を捨てていないけど、真面目に働く、ほんとに‘シンデレラ’。
熊川マジックその1、
四季が、単純な‘四季’ではないこと。
四季を象徴するものが、魔法の力で生を受けて、
シンデレラの周りを囲み、踊り出す!
そしてそれらは、いつもシンデレラを見守っていた、
暗い部屋の中にあるものたち。
春、一輪のピンクの薔薇を仙女が手に取り、バラの精が登場。
衣装も緑のタイツとチュチュ、胸元にピンクの装飾、
ピンクのヘッド。キュート。
弾けるようなジャンプで神戸里奈さんが、
春のピンクの薔薇の精を踊ります。
夏。
家の外の桜の木が、青々と茂る夏。
その木に止まったとんぼをつかまえる仙女。
とんぼの触覚をつけて、日向智子さんが細いラインで優雅に踊る。
夏の終わりの夕暮れを感じるような。
秋。
木々が色づきます。
炎のように燃える秋の紅葉。
ろうそくを手にとった仙女。炎の精。
白石あゆみさんによる、華麗なジャンプとピルエットの、
力強い踊りです。
冬。
仙女に問われて、ティーカップを渡すシンデレラ。
よくある、白地にブルーの模様の陶器。
その模様のチュチュをまとった東野さん。
ティーカップの取っ手をイメージして、手を腰にあてながらピルエット。
ティーカップがまわるまわる♪
冷たい手で温かい飲み物を飲んだときのほっこりするような、
和むような踊り。
そして、白いスモークと共に、仙女の魔法が最骨頂に!
部屋の家具たちがなくなり。。。
暗い舞台。
現れたのは。。。。鹿男!
鹿のリアル~なマスクをした男性ダンサー4人が音楽に乗って行進して入ってくる。
この演出、好きです。
ねずみとかじゃなく、鹿。っていう。
今から魔法の時間が始まる、最高のイントロダクション。な気がする。
確かにここはねずみではない。
熊川マジックはここから止まらない!
輝く星の下(幕もきらきらしてる
)、
宝石が散りばめられたようなまぶしい馬車に乗って、
シンデレラは、自らもダイヤモンドのように輝く衣装で、
お城へ向かいます!
でもその輝きに負けない松岡シンデレラの輝き。
ほんとに見とれる、涙が止まらない・・・・・・
お城の門の前について、背中を向けて走っていく。
プロコフィエフの心はやる、走るような音楽と共に。
黄金のマントが風に揺れる。
美しく、かっこいいシンデレラ。
2幕。
シンデレラを待っていたのは、長身で好青年な宮尾王子。
(松岡さんの輝きに負けずに頑張れ!)
ふたりのシルエットはとっても素敵で、
プロコフィエフのロマンティックなパ・ド・ドゥの音楽と共に、
うっとりと見とれる。
さぁ・・・・12時の鐘が鳴る。
うっとりとした時間、音楽は、緊迫の色に変わっていきます。
道化の二人が、5分前から刻み出す時針と分針を表す。
お城の誰もがアウェイな雰囲気を醸し出し、
シンデレラは魔法が解けていく。。。。
お城の人々は、シンデレラの周りを取り囲み、
シンデレラは持ち上げられ、その中で魔法が解けていく。。。
みすぼらしい衣装のシンデレラになったり、
きらきら輝く魔法の衣装のシンデレラになったり。。
ここのトリックが、2回目でやっと分かった・・・笑
が、ほんとのシンデレラがどうやって消えたのか分からない。。。
3幕。
シンデレラは王子と再会する。
やっぱり、みすぼらしい衣装のシンデレラと踊る、
っていうこのシーンが好き。
が、やっぱりちょっと結ばれたふたりの踊りが短い。気がする。
続けて踊るのは、
シルバーのきらきらのショートカットのエクステがとっても似合っている、
浅川紫織さんの仙女のソロ。
それはそれで素敵だけど、やっぱりふたりの踊りが見たい。
その間に薄い幕の向こうでセットは変わり・・・・
ラストシーン。
まさにシンデレラ城。
そのお城を目指して、シンデレラは頭を王子に添えて、
ふたりで背中を向けてゆっくり進んで行きます。
ふたりのシルエット。
まさにプリンス、プリンセス。
小さい時に憧れた気持ちを思い出すような、そんな綺麗な綺麗なシルエット。
カーテンコール。
千秋楽のスタンディングオベーション。
どうしても熊川監督が現れた時に立つ観客が多いのが、
私はなんでか悔しい。。。笑
黒のタートルとスーツで、ノーブルな監督でした。
一度中央に立って、まるで主役ダンサーみたいに(笑)、
片手ずつあげて、2階席あたりを見て観客の拍手に応える(笑)
今度は1階席あたりを見て、ゆっくり姿勢を、襟を正すしぐさ。
相変わらずの楽しいサービス精神です。
そしていつものように、笑顔笑顔で、ダンサーたちを引き立て、前に出るように促します。
今夜も、熊川監督の魔法にかかったダンサーたちが、劇場中に魔法をかけた一夜でした![]()
なかでも、やはり、主役・松岡シンデレラに、今日はほんとに感動した!ブラボー!
(そういえば、私の左隣の方、ブラボーおばさんでした(笑)お腹から声を出してブラボー!なんかむしろ粋で、尊敬するかも(笑))
お疲れ様でした!
そして、おめでとうございます。








