序幕。

まず、プロコフィエフはつくづく天才だと思った・・・


『ロミオとジュリエット』では若者たちの愛と生が死へと疾走する様を、
『シンデレラ』では、何かマジカルな予感、まだ見ぬ明日への希望、夢、を

ありありと、まざまざと?感じる、旋律・・・・









幕が開く。



ヌレエフの難しい細かい振付を踊りこなす、
オペラ座ダンサーはみんなすごい!

その上、
継母、意地悪な義姉妹をはじめ、なんとみんな役者であることかー!



例えば、継母役のジョゼ・マルティネスは、
別公演では映画スター(通常版だと王子)の役もやる。

今日は、トウシューズを履いて、ガサツな継母役。
はまってた、会場に何度も笑いが起きてた・・・(笑)


意地悪な義姉妹も、不細工な表情が、(当然だけど)生半可じゃない・・・(笑)


怪我に見舞われたバンジャマン・ペッシュに代わって急遽キャスト変更、
ダンス教師のマチアス・エイマンは、軽やかで足さばきが細かく、正確!
まだ若い(はずだ)けど、口ひげを付けて、余裕の演技。




そして・・・主役のマリ=アニエス・ジロも芸達者。
誰も居なくなった、薄暗く、寒々しい部屋で、スターになる夢を見る。

父親の燕尾服で、チャップリンのように、タップダンス。

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かっこいい・・・・

マニッシュなこの場面、
背が高くて、ダイナミックな踊りのジロにぴったり、
会場中を惹きつける場面です。











そして、シンデレラはハリウッドへ!

かぼちゃが転がって来たな、と思ったら・・・・車に!

ヌレエフめー、ところどころに心憎い演出。

そもそも、スターを夢見てハリウッドに行くシンデレラ、
という設定から、独創的。










ハリウッドは、キラキラしている。



シンデレラが銀幕のスター並みに、カメラのフラッシュを浴びながら、
キラキラしたドレスをまとい、皆の前に突然現れる。

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スターと夢のようなうっとりしたパ・ド・ドゥを踊って・・・・



約束の24時が来てしまう。










また、薄暗い、寒い部屋でひとり。


ハリウッドから持ち帰った、なんか、赤いぬいぐるみ?ボール?

義姉妹にとりあげられ、3人でじゃれあってると・・・
あらら、オーケストラピットに転がり落ちて。

ジロがピットを覗いて探してる。
会場中に温かい笑い声。


オーケストラ奏者が探して渡してくれる。










スターは、シンデレラを探している。


義姉妹の足には、シンデレラのキラキラした靴は入らない。

と・・・継母も意気揚々と参加する。
元気良くアラベスク、ステップして近寄って来る・・・
会場中が湧く・・・(笑)

ノーブルなダンサーに笑いのセンスまで!
見事すぎる・・・










そして、シンデレラを探し当て、


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スターとのラストシーン。の撮影。








シンデレラをリフト。

その手に持った白い布に風が当てられ、


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ハリウッド映画の、まさに名画のワンシーンのように美しく幕を閉じます。





ヌレエフとオペラ座の名ダンサーたちに、
心の中でひとり唸りまくった公演でした・・・













2010/3/13/Sat 13:30開演

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「シンデレラ」(全3幕)


音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
装置:ペトリカ・イオネスコ
衣裳:森英恵
照明:グイード・レヴィ

1986年 パリ・オペラ座初演


◆主な配役◆

シンデレラ:マリ=アニエス・ジロー
映画スター:カール・パケット

二人の義姉:メラニー・ユレル、ステファニー・ロンベール
継母:ジョゼ・マルティネス

ダンス教師:マチアス・エイマン
プロデューサー:ヴァンサン・シャイエ
父:エリック・モナン


春:マチルド・フルステー
夏:エヴ・グリンツテイン
秋:シャリーヌ・ジザンダネ
冬:サラ・コーラ・ダヤノヴァ