春に降る雪
淡い雪はとけさっても
淡い想いは胸に積もったまま。
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もう日差しはすっかり春です。
でも、週末の夜、とても静かなので天窓を開けたら、雪が降ってきました。
この海の町には珍しい雪です。町が白く雪に覆われている様子を写真に取ろうとして、あわてたのでフラッシュを焚いてしまいました。それが↑の写真。
雪が積もった町並み。水銀灯の暖かい色が雪に反射して、ほんのりと橙色に染まっています。さむいのになんか、暖かくてなつかしい感じ。この夜にさまよって、雪と一緒に海に入ろうか・・・。長く穏やかな夢が見れるかもしれない。
でも、いつものように、翌朝までには雨に変わって雪もとけるんだろうな、と思っていたら。
朝になっても雪は降り続いています。
何もかもが真っ白です。
わたしの胸の中にも降り積もって何もかもを白く覆い隠してほしい。春が永遠に来なくてもいい。冷たく清浄な春の淡雪で、わたしの罪を覆い隠したい。
でも
花が咲く。
春は来ている。
青空も。
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最後の写真はだんなにとってもらいました。中央にいる怪しいコートを着た人物がわたしです。