道路のど真ん中にいた子スズメを保護しました。
動物病院からの車での帰り道、運転中の父親がうずくまっているその子スズメを見つけました。
センターラインのあたりです。

 よく轢かれなかったな…
錦織 圭かよ

発見・父→保護・母→世話・自分

という安定のパターンに。


 飛べるには飛べる。が数メートル。
手で持つと逃げようとする力には強いものを感じる。が、鳴かない。
うーん…


とにかくネットだ


スズメSOS に。



サイトによると、無理矢理でもエサをあげないと弱って死んでしまうらしく、ドッグフード(!)をお湯でふやかしたものを母親と2人がかりで食べさせました。1日目は数時間おきに4度ほどあげただろうか…。
2日目。

1度目はよく食べてくれましたが数時間後の2度目。
なんだかあまり食べてくれない。



そうこうしているうちに数時間で天国にいってしまいました…。




他のスズメの声が聞こえると、羽をぱさぱさとはばたかせて
段ボールの中で右へ左へ飛ぶ仕草をしていました。




もう一回飛びたいよー

みんなのところに行きたいよー



と思っていただろうと思うと厳しいです。
他のスズメの声を聞けば安心するだろうと思ったんだけど…。
放したいけど近所はカラス天国。この状態だとカラスや猫に捕られるし…
一方外ではムダに元気な子スズメがいっぱい。

個体ごとの物語はどうしてこうも違うのか…と
悲しくなった日曜日の夕暮れ。
お経を読んで、お線香をあげて埋葬しました。
何してんだ私…







ごめんね…






―――追記―――――――――――――――――


エサやりの時、子スズメがなかなか口をあけてくれなくてほとほと弱りました。
警戒してなかなか開けてくれない。
無理矢理でもエサやらないと!とはいえ、あんなちいさな口を力ずくでこじ開けるわけにはいかないし。


そこで、和菓子を切り分けて食べる時によく使うプラ製のもの(ヘラっぽいやつ)を使いました。
それをくちばしの端にそっといれて、ゆっくり回転させ…
まあざっくり言うとやんわり


こじ開ける


わけですけど。
開けたらもう一つヘラっぽいものを用意して、それにエサをのせて口に入れます。手前だと器官に入って危険なので、奥の方へ入れる、とのこと。

ハードル高かった…

そのくちばしの中には幅2ミリにも満たないような舌がちゃんとあって、
目も私たちと同じ構造をしているのか瞳孔もちゃんとありました。
それにしても、怖かったろうなあ…。

私ら人間で言ったら進撃の巨人のあの巨人に、体ごと手で掴まれて、あまつさえそいつに

「あーんして。ホラ!!たのむから!!」

言われてるのと同じです。
ストレス多すぎたかもしれない…。ごめんね。
よかったらまた帰っておいでね。