私は今の職場に、新卒から入り、途中一旦退職して再び出戻り就職して、トータル30年近く勤めているのですが、新卒の頃からの患者さんが今も多く通っておられます。
当然、久しぶりに来られる方にお会いすると、お互いに歳をとったなあ…とつくづく感じてしまいます。
そんな中、最近は定期的なメンテナンス中心に通って来られる高齢の患者さんがいらっしゃいます。
毎回、半年毎に来られるのですが、以前は前もってでも1~2週間前くらいに予約の電話をされていたのが、いつからか、来られるたびに次の半年後の予約を取って帰られるようになりました
定期検診やクリーニングといえど、半年先の予約を取って帰られるのは、後にも先にもその患者さんが初めてでした。
最初はびっくりしたけど、今では当たり前になって何とも思わなくなったどころか、予約を取った後、決まってこう言われるようになりました。
「それまで生きていますように(笑)」
と
もちろん、お元気な方です。
最初の頃は私も笑って流していましたが、自分も50代に突入した頃から、我が身もいつ何があってもおかしくないなと思うようになり、最近は、その患者さんが上記の言葉を言われた際には、
「そうですね、お互いに(笑)」
と返すようになりました。
もう、合言葉が
「お互いそれまで(半年後) 生きていますように!」
となってしまいました。
そう言って今日も半年後の予約を取られ、笑い合ってお別れしました
その患者さんは、今は、半年後の定期検診、クリーニングを目標に生きていくとおっしゃっていました。
何か目標があると、生きやすい、ともおっしゃっていました。
なるほど、勉強になります!
生きるって大変よね。