長谷川集平『パイルドライバー』 プロレス技は恋の味? 格闘技好きお父ちゃん向け
パイルドライバー (fukkan.com)著者:長谷川 集平
販売元:ブッキング
発売日:2004-03
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2年前、上野の国立科学博物館(http://www.kahaku.go.jp/)に、当時3歳くらいだった息子と、恐竜の骨を見にいったら、昔の博物館がガラリとリニューアルされていて、一気にノスタルジーが吹き飛んでしまったことがある。
クラッシックなドームのある洋館の中に、巨大なティラノサウルスの骨格が雄々しく鎮座しているという私の記憶とは、まったく別物の現代的なビルディングがそこにあった。
でも、博物館の展示自体は、非常に面白くて、期待を裏切らなかった。(オススメです。)
その帰り、上野で巨大な絵本市が開催されていたので、息子とふらふらしながら物色したのだが、そのとき、我々の目にとまったのが長谷川集平のコーナーでした。
「なんじゃあ、こりゃぁあ??」
まったく、道徳的なことやら、常識的な絵本の枠組みを無視した、へんてこな作品なのである。
作者の長谷川集平さんの頭の中は、いまだにオトコノコが生き続けていて、いたずらを考えたり、制御不能の暴走をはじめたりしているのでしょう。
ところで、『パイルドライバー』という危険なプロレス技を題名にしたワケはなんだと思いますか?
それは、この絵本の主人公ブンくんが、エッちゃんという同級生に恋をするからなんです。恋は危険だ。ダイナマイトだ!
エッちゃんの卍固めや、腕ひしぎ逆十字固め、そしてもちろんパイルドライバーが炸裂するシーン、かなり見物です。
そういえば、プロレス大好き少年だった私が、その情熱をぶり返しそうになった本に出会いました。
サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 (白夜ライブラリー001) (白夜ライブラリー 1)著者:菊地 成孔
販売元:白夜書房
発売日:2008-07-23
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この菊地成孔さんはミュージシャンであり、マイルスデイビスについての批評本も出している注目のひとです。(すごく変人ですけど)
菊地さんは、熱烈な格闘技ファンなのだが、どういうわけか5年間だけ格闘技から遠ざかった空白期間があった。その空白期間が解凍する経過を記した部分がある‥
まるで恋が冷めるようにして(とはいえその恋は30年以上にわたる熱烈なものだったのだが)、或いはホルマリンを嗅がされたようにして僕は眠ってしまい、5年後の今日、大晦日の朝に起こされたのである。
何故そんなことになったのかは正直なところ僕自身にもわからない。「チョークスリーパー」という、当時を象徴する流行技が、何かを通じて僕にかかってしまったのかもしれない。だとしたら、誰がそれをかけ、はずしたのだろうか。
ここを読んだだけでも、『パイルドライバー』同様、プロレス技と恋愛に相関関係があるらしいことが、よくわかるでしょ??
言うまでもないけど、僕は女の子に顔を殴られたことは一度や二度じゃない。カラス口とかいうイラストの道具で後頭部を刺されたこともある(苦笑)。
とういうところもブンくんみたいだ。
格闘技好きのお父ちゃん、ぜひ読んでみて。