毎日書くのも嫌になるくらいの
気温です。

でもでも・・・私はクーラーが苦手なんです。
家族が耐えられないと騒ぐまでは、汗かき状態です。


そんな暑い時期には必ず読みたくなるのが
この絵本。

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『あつさのせい?』
スズキコージ
福音館書店
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とても暑い日(きっと今日みたいに)
ウマのはいどうさん

急いで電車に乗りこんだとき、
駅のベンチに帽子を忘れてしまうところから
話は始まります。


その帽子を見つけたキツネのとりうちくん
「かっこいい帽子だな」とこっそりかぶって

駅のトイレで見とれているうに
こんどは自分が、かごを置き忘れてしまうのです。


それを見つけたブタの三吉くんが・・・
と話はどんどん続いていきます。


最後に町で、ウマのはいどうさんが、
帽子をかぶっているキツネのとりうちくんとすれ違うのですが、

「あの帽子は私がどこかでなくしたのとよく似ているな」と
思いつつ、

「いやいや、暑さのせいでそう見えたんだ」と
自分に言いきかせて去っていく
その後ろ姿で絵本は終わります。




この暑さの中で妙な説得力があります。

そうなんです。
いま時分の失敗は、きっと暑さのせい。



保育園の読み聞かせで、この絵本を読んだとき、
お話に入る前の、見返しに描いてある
アクの強いギラギラの太陽の絵で
子どもたちはすでに大爆笑していました。

この先のお話をまるで察知しているかのようです。
子どもの感性には、叶いませんね。


島田洋七さんの『佐賀のがばいばあちゃん』にも
こんな話がありました。

貧乏で食べるものがなくて
「腹へったあ!」という少年に対して

ばあちゃんはひとこと、「気のせいや」。

底抜けのこの感覚。
もう笑い飛ばすしかほかない。



子どもがつらいとき、失敗したとき、
そのとき親は何ができるだろう。

真面目に諭しても、反省しても、
どうしようもないときは、
スズキコージ式やがばいばあちゃん式に
あさっての方向に思いっきり飛ばせばいい。
親子で暗~く落ち込むよりずっといい。

★★★★★
子どもと同じ目線で慌ててしまわずに、
思いっきり飛ばしてしまえる余裕を、
大人がいつも持っていられるか、ではないでしょうか。

★★★★★



きょうも最後までお読みいただきありがとうございます。