今日は4月1日。ポワソン・ダブリル。遠慮なくウソをついていい日ですな。

なにかウソついてやろうとしてたけど昨日の開幕戦をウソみたいなXX采配で落として…😰

なのでウソではなくウソの絵本を。



『サンドイッチをたべたの、だあれ?』

 ジュリア・サーコーン=ローチ:作  横山和江:訳  エディション・エフ(2017年)



冒頭はだれかが語りはじめるところからはじまる。サンドイッチ?ああ、あのサンドイッチだよね。ぼく知ってるよ。ぜんぶ話してあげよう・・・と話しをはじめる。森にすむクマの話から──



森のクマさんがトラックの荷台につまれていた木いちごを夢中で食べてそのまま寝ちゃって、気づけば大都会に。町をウロウロしてたら公園のベンチに置かれていたおいしそうなサンドイッチを見つけて大喜びでムシャムシャ。ところがその姿を犬どもに見られてスタコラ逃げた末、船にのってふたたび元の森へと帰りましたとさ。わかった?これがサンドイッチにおきたできごとというわけ──



人間の女の子にむかってそう話しているのは一匹の犬。犬は従順そうに女の子にさいごにこう言うのだ。



“あんなにおいしいサンドイッチをたべられないなんて、ほんとうにざんねんだよね”



でも人間の女の子には犬はただワンワンワン!と吠えているだけにしか聞こえない。



と言うわけで、たべたのだあれ?ときいているのは人間。犯人はその犬なわけだけど話でっちあげて“クマ犯人説”を仕立てるも人間の女の子には伝わらない。さーてこのワンちゃん、あとでおしおきされるのかな?



表と裏の見返しも工夫がきいてる。表にはおいしそうなサンドイッチがずらりと並ぶ、その片隅にクマの鼻づら。一方の裏にはその食い散らかされた犯行の跡と犬の鼻づらが・・・(笑)


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