水上みのり(作)
森田知都子(絵)
福音館書店
かがくのともより
うちの隣には風呂敷ばあちゃんが住んでいる
いつもポケットのたくさんついた服を着て
そのポケットの中から
たくさんの風呂敷が出てくる
だから
買い物に行っても袋はいらない
ひょいっと風呂敷を取り出して
丸いものでも一升瓶でも
なんでも上手に包んで
持ち運びます
さあ!いったいどうやって
風呂敷を上手に使っているのかは?!
『ふろしきばあちゃん』を
手にとって確かめてみてくださいね〜♪
買い物袋が有料になった今
環境の面からも
風呂敷はカバンの中でかさばらないし
便利だな〜と思う今日この頃でした
『こびとのうんちく』
風呂敷や包装紙などの
包み方にはいろいろな作法があります
百貨店包装紙による包み方も
この作法が使われています
こうした包みの作法は
元正天皇が
「壬戌初令天下百姓右襟」(『続日本記』巻八)の法令が発せられ
諸民の左袵(さじん)を禁じ
すべて右袵(うじん)に改めたことに起因するそうです
右包みは慶事(喜ばしい場面)
左包みは弔事(悲しい場面)
というふうに場面に
合わせて包み方をかえます