やさしいウサギといじわるなサル



 むかしむかし、

森の中にウサギのラムが住んでいました。

ラムはみんなにやさしくて

困っている森の仲間たちをいつも
助けてくれました。

そんなやさしいラムは
森の仲間たちからとても愛されていました。




同じ森の中には
いじわるなサルのララも住んでいました。

ララは自分だけを大切にし、
困っている森の仲間たちがいても、
見つめるだけで、
助けてあげることもしませんでした。




そんなある日、地震が起きて、
森の仲間たちのおうちが壊れてしまいました。




ラムは

森の仲間たちと家を一緒に直していきます。


ラムは普段からみんなに愛されていたので、

ラムの家を直すときも

森の仲間たちが一緒に手伝ってくれました。



さらに、
ラムは普段からみんなに優しかったので、
「せっかくだからよりいいお家にしよう」

と森の仲間たちが言い出して
よりキレイで大きな家になりました。


一方ララの家も壊れていましたが、

森の仲間たちは手伝ってくれません。


普段からララが

森の仲間達が困っていても笑うだけで

手伝っていなかったからです。




壊れた家を1人で直そうとするが、

うまくいかなくて、困っているララ。


そんな時、ラムがやってきて、

「一緒に森の仲間達に謝りに行こう」

とララに声をかけました。



ララは

「何を謝るの?」

とわかっていない様子でした。


なぜ謝るのかを説明したラム。


ララは

「みつめていたのは声をかけたいけど、

緊張して声をかけれないだけだった。」


とラムに説明をしました。


そこでラムは森の仲間たちに

ララの主張を説明しました。


誤解も解けたことで

ララは森の仲間たちから歓迎されました。


元々力の強いララは

森の仲間達から頼りにされる存在となりました。






〜あとがき〜


この物語は相手の見た目や先入観で

物事や性格、行動の意図を決めてほしくないという思いから作らせていただきました。

また、その嫌ってる相手が持っているポテンシャルも関わってみないとわからないということも分かってもらえたら嬉しいです。


ぜひ、他の方と共有してみてください。