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何か暖かい物を口に入れたら、歯が痛くなり、
歯根が燃えるようにズキズキする事があり、
引き裂けるような、縫われるような、刺すような痛みがあり、
話すと悪化し、外気で悪化し、
暖かい部屋や寝床が暖まると、悪化し、
体を温めるものは全て、歯の痛みを悪化させる。
 冷たい飲み物を口に含むと。痛みは軽減される。

歯痛は、日中ずっと起こらず、夜、暖かい寝床に入るととすぐ、
撃たれるような、引き裂けるような痛みが始まり、
痛みに刺激されやすく、痛さに過敏で、
精神面の状態を伴い、頭が熱いのは、Chamomillaの歯痛である。

「歯茎が腫れて、炎症を起こす。
 歯茎が膿瘍になる恐れがある」 

冷たい空気中では良くなっていたのに、
「暖かい部屋に入ると、歯痛が起きる」

この歯痛は、汗をかいて、冷たい空気にさらされた事で、
風邪をひいて、起きる事があるが、
歯痛そのものは、寒さで改善する事もある。

「通気から、歯痛が起きる」
「冷たい物を食べてから改善し、
 夜中前に悪化する」

 

虫歯の子供のイラスト(男の子)

Chamomillaの症状のほとんどが、晩に起き、
夜か夜中前に鎮まる。

夜中から朝まで、Chamomillaの病訴は、ほとんど全て現れない。
日中、その多くは現れない。
夜の前半に、悪化する。

「歯が長過ぎるように感じる。
 歯茎が腫れる」

Chamomillaの嬰児は、冷水の入ったコップを、
よく歯茎に当てる。
その子は、歯茎が炎症し痛く、歯が生えて来るのも痛く、
口の中をなるべく長く冷してておきたいようだ。
こんなに幼いのに、コップの冷たい縁が役立つと気が付くとは、
諸君は思わないだろう。
口から不快臭のある腐敗した臭いがある。

子供の全身に影響を与える痙攣は、喉頭にも影響を及ぼし得、
時には喉頭のみが影響を受け、他の部位には影響がない事もある。

「咳の間、或いは咳は出ず、喉頭が痙攣する。
 喉頭が発作的に収縮する。
 息が詰まる。
 喉の発作や痛み、炎症が起きる」

 

喉が均一に赤くなり、喉全体にほぼ均等に広がり、
かなりの腫れを伴う場合、
Chamomillaは、喉の症状を改善する。
扁桃腺が炎症を起こす。
精神面の状態がある場合、かなり赤くなる。
痛みに苦しみ、怒りっぽく、イライラしている、
このように苛ついた体質でなければ、
これで、喉の痛みを改善する事はできないだろう。
Chamomillaの精神状態によって、
喉の痛みにChamomillaを与えるタイミングが決まる。

「食欲がない。
 冷たい水を、かなり飲みたがり、
 酸味の飲み物を欲しがる。
 喉の渇きが抑えられない」

コーヒーや温かい飲み物、スープ、液体の食べ物を嫌う。
コーヒーを嫌うのは、変わった事である。
Chamomillaとコーヒーは、有機組織の一般的な感覚において
非常に似ている。
これらは、互いに解毒する。
コーヒーを飲み過ぎて来た人、
患者の世話をするため、夜通し起きておくために
コーヒーを飲む看護婦、
疲れたり、働き過ぎた時に、コーヒーを飲み過ぎる人に、
Chamomillaは、それを解毒する。

 

「喉が乾き、痛みを伴い熱い」

痛みが起きると、それがどこであろうと、
熱を帯び、ひどく熱っぽくなる事がある。
顔は赤く、特に片側が赤い。
頭が熱く、極めて苛ついている。

Chamomillaは、嘔吐が多い。
ガスのおくびが出て、それは硫化水素のような臭いがする。
Chamomillaの患者は、激しい吐き気がある。
吐こうと、激しく努力する。
胃を引き裂くかのように見える。
冷や汗で、覆われている。
疲労困憊する。

 

モルヒネは、正にその働きをする。
医師に過剰投与されて来た患者を診た事があるだろうか。
自分が過剰投与した患者に会わないといいが。
症例を作る必要はない。すぐに十分な症例に出くわすので。
アロパシー(対症療)の医者のいる町に行ったとしよう。
その医者が、たまたま過敏な患者に、モルヒネを与え、
ほんのしばらくは、痛みが和らぐかもしれないが、
その後、ひどいおくびが始まり、吐き気と嘔吐を繰り返し、
吐く物が何もないのに、吐き続けるだろう。

Chamomillaは、始めの一服から数分後に、嘔吐を止め、
必要なのは、このレメディだけだ。
これで、未生成のモルヒネの効果が消え、嘔吐が起きた後、
常にモルヒネによる嘔吐を止めるだろう。

疝痛、特に子供や嬰児の疝痛がある。
胃腸が痛い。
子供は、二つ折りになって叫び、蹴り、だっこをねだり、
極端に苛立ち、発作は晩に起き、顔の片方が赤く、
もう片方は紫色で、物を欲しがるが、
それが与えられるともう欲しくない、
それはChamomillaの疝痛である。

ガスによる疝痛が起きる。
疝痛は、ほんの1分続き、再び真っ直ぐ立つ。
それは、差し込みや、ガスの疝痛である事を示す。
このような症状を感じる大人は、皆、切れるような、
燃えるようで、掴まれるようだと言う。
掴まれるような痛みが起きる。
もちろん、そのような痛みは疝痛と呼ばれる。
腸に、差し込みが起きる。
掴まれるように痛い。
排便に行かねばならないような、激しい疝痛の時もある。
腹部が太鼓のように膨らむ。
暖かい物を当てると、改善する時もある。

「排尿中に疝痛が起きり」

これは、あまり起きない症状である。

「朝に疝痛が起きる。
 太鼓のように大きい腹」

 

最も顕著なChamomillaの便は、緑の草か、刻み卵のよう、
或いは、この2つをいっしょに刻んだ様であり、
黄色と白、草色の粘液と混じり合い、刻んだ草のよう、
刻んだほうれん草のようである。
緑っぽい、ネバネバした分泌液、緑っぽい水が出る。

プルービングで、自分を表現できる年齢の人は、
排便中熱く感じたと言っていた。
硫化水素のような臭いがする。
便が多量に出る。
便は乏しく、赤痢のいきみを伴う。
水っぽい下痢で、1日に6〜8回出る。
粘液性の下痢。
緑色で水っぽい便、排泄物、粘液が出る。

「黄色っぽい茶色の便」

また、便秘があり、押し出す事ができない。
直腸が、麻痺して弱わり、直腸が働かない。
肛門は『突き出て』、腫れた様相で赤くなっている。

前述のように、その女性は痛みに過敏で、不機嫌で、
小さな痛みで強烈に苦しみ、月経期に多くの症状が出る。
月経の出血は黒く、血餅が見られ、不快臭がある。
子宮に痙攣した痛みが起き、握り締め、掴むような痛みで、
熱さで改善する。

「痛みに過敏」
これは、あらゆる痛みや不調を伴い、
月経期に、その精神状態、苛つき、気難しい精神状態が起きる。
月経過多でも、子宮出血でも、多量の黒い血餅が見つかる。

 

「怒りの後に、月経の疝痛が起きる」

これは、患者を怒らせる何か大きな興奮が起これば、
月経期中に、子宮に激しい痙攣痛が起きるという意味だ。
性的な苛立ちや感情、心の妨害で、痙攣痛が起きにくいのに、
月経期に痙攣痛が起き、まるで風邪をひいたかのように影響を与える。

 

これは、膜様月経困難症に、非常に役立つレメディである。
おそらく、それは初経から存在していたのだろう。
毎月、女性は小さな膜城の組織を排出する。
これは、激しい分娩のような痛みを伴い、
しばしば血餅を伴って排出される。

Chamomillaは、緩和剤であるかもしれない。
それは一掃し、深く作用する抗乾癬レメディのように、
この膜を除去し、将来の形成を防ぐ体質レメディではないが、
過敏な精神状態を伴うより重篤な発作や、
熱によって改善する発熱、
陣痛のような、痙攣や握り締められるような痛みは、
しばしば緩和する。

「黄色く、ヒリヒリする帯下。 
 過剰な月経で、血は暗く、ほぼ黒く、血餅が混じり、
 後ろから前へ進む痛みを伴い、
 失神し、四肢が冷たく、かなり喉が乾く」

 

妊娠においても、Chamomillaの状態がある。
不規則な陣痛、前駆陣痛の痛みが起きる。 
間違った場所に、陣痛みが感じられる。
陣痛が、背中にあまりにも感じられる。
陣痛が非常に痛く、切れるような、引き裂くような痛みで、
叫び声をあげる。
患者は痛みに対し怒り、医者に文句を言い、誰をも批判する。
医者を部屋から追い出し、看護婦を追い出し、また呼び戻す。
自分に提供される事を、拒む。
陣痛は、あちこち摑まれるようで、痙攣を起こし、
子宮の特定の線維が、一方向に収縮し、
他の繊維は、別方向へ収縮している事を示している。

1モル排出するか、子供を出すか、
子宮の内容物を排出する際に起こるはずの、
均一で規則的な収縮が起こらない。

医師が、妊娠期間中に妊婦を診察できていれば、
こうした子宮の不規則な収縮を解消したり、
分娩時に、それを予防したりするためのレメディが選択できるはずだ。
そうすれば、陣痛はそれほど激しくならない。
その人は子宮収縮は感じるが、多くの症例では、痛みがない。
いつも、女性を準備させる事はできないだろうし、
彼女らが、いつもそうさせてくれるとは限らない。
彼女らは出産直前、他の時よりも、観念的で気まぐれになり、
自分の思い通りに行動する傾向がある。
女性は、妊娠期間の間ずっと、診察を受けるべきだが、
場合によって、妊娠期間は、長い場合もある。

 

妊婦の膨らんだお腹のイラスト

妊娠期間は、女性が治療を受けるのに、幸運な時である。
他の時期には現れない不調を象徴する症状が、この時期に現れる。
もしその人が、乾癬の状態を保持している場合、
妊娠するまで、潜伏している可能性があり、
妊娠が、体質内にある状態を引き出す刺激的な原因となり、
働く可能性がある。
したがって、ホメオパシーを扱う医師にとって、
その症例を研究し、症状に基づいた体質レメディを与えるには、
絶好の機会となる。
それは、症状を取り除き、出産に備えるだけでなく、
有機組織における障害を大幅に取り除き、
患者は、多くの苦痛から解放され、
他の何らかの機会に、初めて発生するかもしれない
多くの症状が、これで改善している。
ホメオパシーの事をよく知っている女性は、
妊娠期間、体質治療を定期的に受けたいと言うだろう。

つまり、自分の症例を医師が研究できるように、
あらゆる詳細、あらゆる苦しみ、あらゆる問題を、
医師に伝えるようにするだろう。

妊娠期間に観察される事は、妊娠していなかった時に見つかる
体質の症状に加えられるべきだ。
というのは、それらは全て、一人の患者にある妨害の
証拠であるからだ。
そしてそれが、病気を治療するのでなく、
患者を治療するという事である。
それは単に、その有機組織の混乱と障害の
別の形である。

Chamomillaが、分娩中、その過程、その終わりに経験する事は、
子宮がくびれた状態になるような、不規則な陣痛である。

「尾骨の硬直」

分娩後や痛みの後。
これらは全て、同じ精神状態であり、痛みに対し同じ過敏性がある。

「産後の異常出血」

子供を胸に抱く度、子宮が収縮し、背中に締め付けが起きる。
そのどちらか、或いは両方が、Chamomillaで改善する。
この子供を胸に抱く度に、背中の締め付けや、
腹部の締め付けが起きるという状態に、
Chamomillaと Pulsatillaの2つは、頼るべき主要なレメディである。
これらは、精神面において明らかに違う2つのレメディである。
一つは、穏やかで優しいが、気まぐれであり、
他方は、不機嫌で苛立っている。
どちらも痛みに敏感であるが、Chamomillaは、Pulsatillaより
ずっと痛みに過敏である。

 

Chamomillaには、乳腺炎がある。
何か他に起きていない限り、それに対し処方できないが、
諸君はきっと、Chamomillaの患者に気が付くだろう。

女性は痙攣を起こす。

出産の始まりに、『妻を行儀よくさせよう』と、
 夫が何やら不機嫌そうに部屋に入って来る。
そのため妻は発狂し、痙攣を起こす。

おそらく、医者はただ背中を向けていただろうが、
今になって、こう言う。

「では、なぜこの人にChamomillaを投与する事を、
 思いつかなかったのだろうか。
  もしそうしていれば、この痙攣は防げたはずだ」

Chamomillaの一服後、その女性は非常に落ち着き、
眠ってしまう事がよくある。

 

窒息や呼吸困難、喉頭炎が多くあり、
それは、容易く読み取れる。
Chamomillaの咳は、その中でも顕著な事である。
激しい咳、乾燥した逆行する咳がある。
子供は夜になって眠り、咳をするが、目を覚まさない。
睡眠中に、咳をする。
少し熱っぽく、風邪をひき、顔の片方が火照っている。
目が覚めた時、不機嫌である。
子供は風邪ををひき、少し咳をし、怒り出し、
喉頭や気管支に、軽い不快感が現れ始める。
そして、突然、興奮しやすくなり、抱っこをねだり、
機嫌が悪かったり、怒ったりすると、激しい咳が始まり、
咳き込んで吐く。

「怒りから、咳が始まる」

 

つまり、既に風邪をひいて、咳をしている時、
患者が怒ると、咳の発作が起きる。
咳の症状、胸の不調、喉の不調は、一般的に夜に悪化する。
熱っぽい状態は、Chamomillaの風邪や、Chamomillaの百日咳、
Chamomillaの胸の病訴を伴い、夜に起きる。 
Chamomillaのほとんどの症状は、夜中以降によくなる。
9時から夜中まで悪化する。
「乾燥した咳は、夜、睡眠中に悪化する」

風邪をひいてから、乾燥した咳が出る。
冬に起きる、子供の、胸骨上窩のくすぐったさを伴った、
荒い咳があり、夜間に悪化する。
乾燥した咳が、睡眠中続く。
寝床で暖かくなった時、咳は改善する。
子供がだっこされたがり、始終子守りを忙しくさせる場合、
Chamomillaは、百日咳において、非常によく使われるレメディである。
咳や吐き気や嘔吐が起き、非常に苛つき、欲しい物全てに気まぐれで、
睡眠中に咳をする。
胸部の症状は、もう簡単に見分けられるね。
それらは、精神面の症状、苛つき、咳と共に起きる。
胸部の咳は、喉頭の咳や風邪による咳と、ほとんど変わらない。
それは、同じChamomillaの咳である。
睡眠中に咳をする。

 

ほとんどの症状が起きている間に、発熱、風邪、急性症状、
軽い発作、四肢の燃焼が起きる。
四肢に、縫われるような痛みがある。
筋肉の痙攣が起きる。四肢が痺れる。
四肢や、時には他の部分も痛くなるが、特に四肢が痛く、
麻痺したような感覚、無感覚を伴う痛み、
麻痺した感じを伴う痛みがある。
時には、皮膚の感覚がほぼ完全に失われるが、
四肢の長い神経の痛みは、非常に激しく、
患者は他の時と同じように、痛みに敏感であるように見える。

極めて痛みに敏感であるが、痛みそのものが、
後に麻痺間を引き起こす。
古い書物では、麻痺するほどの痛みと呼ばれている。
四肢や全身が、痙攣する。

「脚やふくらはぎが、引きつる。
 深刻な寒気の後に、足に引き裂けるような痛みが起きる。
 夜、足の裏が燃え、布団から足を出す」

 

型にはまったレメディを処方する者たち全員に、
布団から足を出すのは、いつでもSulphurだと知られているが、
熱い足、燃えるような足の裏の症状があるレメディは、
数多くあり、もちろん足を涼しくするため、
その全ては、布団から足を出す。
全員が、Sulphurを取らねばならない理由はない。

夜に、時には夜中前に起きる痛みの、もう一つの特徴は、
あまりに激しいため、じっとしていられない事である。
子供は、痛みがある時、だっこしてもらいたがり、
それで、緩和するように見える。
大人が、夜寝床で痛みが起きる時、起き上がり床を歩く。
痺れる痛みで、痛みは熱さで改善し、
夜、痛くて、四肢がピクピク動き、寝床から飛び出す。
痛みに過敏。
かなり苛立つ。

Chamomillaの患者は、夜眠れない。
Bell.のように、眠いのに眠れない。
日中静かにしたら、寝たくなる。
だが、寝床に入る時間になると、すぐに目が覚め、
夜、特に前半に、眠むなく、落ち着きがない。
時には、Chamomillaの患者は、夜前半に、
多くの幻覚に悩まされ、興奮しすぎる事がある。
眠ろうとするあまり、いざ眠りにつくと、
体がピクピク動き、恐ろしい夢を見、非常に苦しむ。

「不安な夢を見る。
 恐ろしい幻影を見て、ギョッとする。
 致命的な事故の夢を見る」

眠ろうとして、精神的に擦り切れ、疲れ切る。