大きな地震。普段から平気で死ねと言う人が「命だけは大切に」と言っていた。純粋でまんまるな目。透明色の言葉を見つめられないその憎い目。


 生きることについて考えはじめると緊張する。小さい谷間に流れ込む汗がそのまま心臓をゆっくりと貫いていく気がしてパニックになる。命、宇宙、深海、大きすぎる未知が纏わりついてそのまま息が出来なくなるまで。のびたリビングの端っこでまっすぐな光がカーテンの隙間から差してる。


 分かり合ったふりして顔色をうかがう私たちはどこまでも一人。果てしない思惑の中で漂いながらクリスタルのオーパーツ探して。

 神様も知らないあなたの一人言がこの星の秘密。眠れないなら地球の空洞にチョコレート流し込んで固まるのを待って。


 昨日よくない本を読みすぎた。それじゃあねー。