肥料の三大要素について



こんにちは。


ehimenoojisanと申します。


今回は肥料の三大要素の働きという事で書いていきます。

長くなりますが、どうぞよろしくお願いします。





皆様は肥料袋の数字の意味はご存知でしょうか?


8-8-8や15-15-15や0-15-10など

様々な数字を書いていると思います。

この数字が何を意味しているかというと、


上の画像にも小さく書いてあります通り(字が小さくて見にくい…)


窒素、リン酸、カリのパーセント表記の成分表となります。


つまりこの20キロの肥料袋の中には、

窒素、リン酸、カリが8%ずつ入ってますよ

という表示なので、

パーセント表記なのでわかりづらいですが、

20キロ✖️0.08🟰1.6キロ入っているという事なのです。

じゃあ残った重さはなに?というと

有機肥料であれば、菜種かすや骨粉など様々な物で構成されています。





ただ、私としては柑橘栽培される農家の方は化成肥料ではなく、

有機肥料を使っていただきたい。(話が脱線して申し訳ない…)


なぜこの三成分なのかというと、

チッソ、リン酸、カリというのは、

野菜、果樹、どの植物でも最も重要な栄養素となるからです。


成分の働きを書いていきましょう。


窒素(N)「葉肥」

働き

葉・茎の成長

アミノ酸・タンパク質・葉緑体(最重要)

チッソが多すぎると

葉・茎の軟弱化→病気に弱くなる

過繁茂・徒長の原因

花・実がつきにくくなる


柑橘栽培においてはチッソは非常に重要だが、時期と施肥量を間違えないように。

苗木を育成する時においては、チッソは多めで構わない。


リン酸(P)「花肥、実肥」

働き

花・実をつけやすくする

根の伸長、分けつを促進

低温・高温耐性の向上

細胞分裂の促進


花肥と書きましたが、

花だけではなくリン酸は植物にとって細胞分裂に非常に大事な成分となります。


そして、いつか記事にすると思いますが、

リン酸は土壌中の鉄やアルミニウムなどと非常に結合しやすく、土壌分析においてもリン酸は検出されますが、植物が使用できないリン酸の可能性が高いです。


カリ(K)「根肥」

働き

根の発達を促す

植物繊維や細胞を作り、株を丈夫にする


根肥と書きましたが、養分を運ぶ成分になります。

それは物理的にというより、浸透圧で押し上げたり押し下げたりします。

根っこものの野菜はカリが好きなので、多く施肥するものが多いですね。



以上が肥料の三大要素の働きとなります。

参考にしていただけたら幸いです。


お付き合いいただきありがとうございました。