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  「かんきつ王国」といわれる四国の愛媛県。その王国たるゆえんは、品種の多さにある。代表格は、ミカンの名称で親しまれる「温州ミカン」だ。その人気度は数字にも表れている。農林水産省によると、2011年の日本における果樹収穫量のトップは、温州ミカン(92万8,200トン)、2位がリンゴ(65万5,300トン)で、産出額は1,537億円の温州ミカン、リンゴが1,316億円と続く。

  ただこのミカン、食生活の多様化が進む昨今、人気は下降線をたどっている。愛媛県でも温州ミカンに限れば、初の収穫量全国1位となった1968年が年間38万トンだったのに対し、2011年は15万トンと激減。1位の座も2004年以降は和歌山県に譲り、2位が指定席となった。

  ところがかんきつ類全体の収穫量でみると、和歌山県の約23万トンに対し、愛媛県は約26万トンと再び逆転する。実は愛媛県、温州ミカンとは収穫時期の異なる中晩柑類(ちゅうばんかんるい)の栽培も盛んで、現在県内で栽培され収穫されるのは、知名度のある伊予かんや、カラ、はれひめなど希少性の高いものまで56種類を数え、年々収穫量も増加している。

  そしてもうひとつ、かんきつ類にちなんだユニークな催しやニュースが多いのも愛媛県の特徴。こちらも王国の名に恥じぬ充実ぶりだ。

  空の玄関口では、あの“都市伝説”が待っている。愛媛県を代表する商品「ポンジュース(えひめ飲料)」の普及とともに、愛媛県の家庭にはポンジュースの出る専用の蛇口があるとのうわさが広がった。この単なるうわさを、本当に実現したのが「ポンジュース蛇口」だ。松山空港(松山市)2階の出発ロビーには、ミカンジュースの無料試飲イベントとして、2014年3月まで設置されている。利用可能日と時間は、毎月第3日曜日の朝10時からお昼の14時まで。

  交通安全にもかんきつ類となったのが宇和島市。道路にあるカーブミラーの姿と色はまさにミカンと、今年11月から始まったのが、1個2万円の金属の葉っぱをカーブミラー上部に取り付ける作業。現在5カ所とまだ数は少ないが、目標は100カ所だそうだ。

  そして暮れには“国際競技会”も予定されている。「WMC(World Mandarin Classic)〜みかんの皮むき選手権  世界一決定戦」は、12月23日に西予市(せいよし)を舞台に熱戦が期待されるイベントだ。競技方法は、ミカンの皮を手でむき、その長さを競うもの。もちろん中身を食べることも条件だ。制限時間は15分。参加費用は1,000円で、優勝者には賞金10万円と10キロのミカンが手渡される。なお参加賞もあるそうだ。主宰者側の公式発表によると、その内容は「ミカンちょっと」となっている。

  こたつでミカンの季節を迎え、かんきつ王国・愛媛県発の話題は、まだまだ尽きることがなさそうだ。


(加藤 秀行 、 阪神 裕平)
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「かんきつ王国」愛媛県ヾ(@°▽°@)ノ