90〜00年代の女児向けおもちゃが高騰中!コレクターが明かす意外な理由

 

近年、『ウルトラマン』や『仮面ライダー』などのヴィンテージソフビが高額取引されるなか、新たに注目を集めているのが、1990〜2000年代に発売された女児向けアニメのグッズだ。『美少女戦士セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』、『カードキャプターさくら』、『ぴちぴちピッチ』など、当時子どもだった女の子なら誰もが見た作品の変身アイテムが、数万円台で取引されている。

 

 

 

 

1. 子どもの頃に買えなかったおもちゃへの憧れ

なぜ、20〜30年前の女児向けおもちゃが高騰しているのだろうか。おもちゃコレクターのA氏によると、「当時、小学生だった男の子は、女の子向けのおもちゃを買いたくても恥ずかしくて買えなかった。それが20〜30年経ち、恥ずかしがる必要がなくなったことで、あの日手にできなかったものを手に入れようとコレクターの沼に足を踏み入れる人が多い」のだという。特に変身アイテムは作品の象徴であり、ファンが欲しがるのは当然だろう。

2. 一世を風靡した作品のグッズにプレミアがつきやすい

では、現在人気の作品はどうだろうか。『ひろがるスカイ!プリキュア』や『【推しの子】』、『ラブライブ!サンシャイン!!』などのグッズは、20〜30年後に高値になるのだろうか。A氏は、「一世を風靡した作品のグッズにはプレミアがつきやすい」と語る。ただし、ほとんどの人がグッズを取っておかないため、今どこにでもあるグッズが20〜30年経つと見かけなくなるのだという。

3. 東京より田舎の方がレアなおもちゃが残りやすい?

興味深いのは、東京より田舎の方がレアなおもちゃが残りやすいという点だ。A氏によると、「東京は引っ越しをする人が多いので、おもちゃが残りにくい。一方、広い家がある田舎は、遊んだ後に押し入れに仕舞い込んで忘れたままになっていることがある」のだとか。まるで宝探しのようなロマンを感じずにはいられない。

4. 投機目的でのおもちゃ収集はおすすめできない

一世を風靡した作品はグッズの点数も多く、コレクターにとっては集め甲斐があるという。ただし、わざわざ寝かせて保存する人もいるが、場所をとるのが問題だ。A氏は、「投機目的でおもちゃを買うのはおすすめしません。邪念を抱かず、好きなものを愛でるのが一番」と語ってくれた。

まとめ

90〜00年代の女児向けおもちゃが高騰している背景には、子どもの頃に買えなかったおもちゃへの憧れや、一世を風靡した作品のグッズにプレミアがつきやすいという理由があった。また、意外にも田舎の方がレアなおもちゃが残りやすいという。しかし、投機目的でのおもちゃ収集はおすすめできない。大切なのは、好きなものを心から愛でること。そんなA氏の言葉が、おもちゃコレクションの真髄を突いているようだ。