King & Princeのイベントで帰宅難民続出

 

非常食支給の事態に

 

2024年5月22日、山口県のきらら博記念公園で開催されたKing & Princeのデビュー5周年イベント『King & Princeとうちあげ花火』。このイベントは、King & Princeの音楽と花火がシンクロするダイナミックエンターテインメントとして、多くのファンが期待していました。しかし、終演後に新山口駅に向かうシャトルバスが大幅に遅延し、約1000人の観客が帰宅できなくなる事態が発生しました。

 

帰宅難民となったファンは、SNSで駅構内や周辺の様子を投稿し、駅員から非常用のペットボトルの水やビスケットが配られる様子、駅構内の通路に広げられたブルーシートの上に座り込む様子などが拡散されました。イベントの規模とファンの数を考えると、このような事態が起こるのは避けられなかったのでしょうか。

 

例えば、過去に似たような混乱があった際には、運営が事前に観客に対して十分な注意喚起を行っていたことがあります。しかし、今回はその注意が不十分だったのか、観客が適切な対応を取れなかったのか、複数の要因が重なった結果だと言えます。

 

また、イベントの注意事項には、シャトルバスの遅延や新幹線の終電に間に合わない可能性が記載されていましたが、実際にこの注意がどれほどの効果を持っていたのかは疑問です。ファンの中には、事前に注意を受けていたにもかかわらず、予定通りに帰宅できなかった人も多かったようです。

 

このような事態は、イベント運営側だけでなく、観客自身の準備不足も一因と考えられます。イベントを楽しむためには、事前の計画と情報収集が欠かせません。しかし、地方での大規模イベントでは、交通手段の制約や宿泊施設の不足など、予測しづらい問題が発生しやすいのです。

 

 

 

 

次に、イベント当日の具体的な状況について見ていきましょう。

 

新山口駅のシャトルバス遅延とその影響

 

シャトルバスの遅延原因

 

今回のイベントでは、新山口駅までのシャトルバスが大幅に遅延しました。シャトルバスの遅延の主な原因は、イベント終了後の渋滞です。イベント会場周辺の道路は混雑し、バスがスムーズに運行できなかったため、多くの観客がバスを待つことになりました。

 

例えば、バスの本数が多くても、渋滞がひどければバスが戻って来られないという状況が発生します。実際に、21時45分に乗車したバスが新山口駅に到着したのは23時半だったとの報告があります。通常なら20分程度で到着する距離が、渋滞によって大幅に遅延したのです。

 

このような渋滞は、地方のイベントではよくあることです。都会と違い、地方では公共交通機関の数が限られており、イベント参加者が一斉に移動することで道路が混雑することが避けられません。そのため、事前に交通状況を予測し、早めに行動することが求められます。

 

観客の対応と運営側の対応

 

観客の中には、事前にシャトルバスの遅延を予測し、早めに帰宅の準備をしていた人もいました。しかし、多くの観客はイベントを最後まで楽しむことを優先し、終演後にシャトルバスに乗ろうとしたため、混雑に巻き込まれてしまいました。

 

例えば、終演30分前に会場を離れることで、シャトルバスの混雑を避けることができた人もいたようです。しかし、イベントの最後まで見たいという気持ちが強く、実際には多くの観客が終演まで残っていました。そのため、帰宅難民が発生したのです。

 

運営側も、事前にシャトルバスの遅延や混雑についての注意喚起を行っていました。公式サイトや会場でのアナウンスを通じて、観客に対して早めの行動を呼びかけていましたが、それでも混乱は避けられませんでした。運営側の対応にも限界があるため、観客自身の自助努力が重要です。

 

このような状況を受けて、今後の大規模イベントではどのような対策が必要になるのでしょうか。

まとめ

 

King & Princeのデビュー5周年イベント『King & Princeとうちあげ花火』で発生した帰宅難民の問題は、イベント運営側と観客双方の準備不足が要因でした。シャトルバスの大幅な遅延と、新山口駅周辺の宿泊施設不足が重なり、多くの観客が帰宅できなくなりました。このような事態を防ぐためには、運営側の事前の情報共有と注意喚起の強化、観客自身の自助努力が重要です。地方での大規模イベントでは、交通手段や宿泊施設の制約を考慮し、事前にしっかりと準備することが求められます。今後の大規模イベントでは、こうした経験を活かし、より円滑な運営を目指して改善策を講じることが必要です。