もともと当初予定の春から楽しみにしていたドラマでしたが、
実は第1話で【1型糖尿病】について触れていることは知りませんでした。
いよいよ始まった先週の第1話。
予約録画済みで休みの日に見ようと思っていると、
ドラマ放映後にイチトモさん達がこぞってブログに【アンサング・シンデレラ】とアップし始め、
そこでようやく「アンサング・シンデレラに1型糖尿病ネタがあった!?」と気づき、
イチトモさんのブログは読まず、いそいそドラマを見始めたわけであります
これまで映画やドラマで【1型糖尿病】に触れることはあっても、
「1型糖尿病」ってワードと「一生インスリン注射が必要」ってことくらいの表現で、
いまいち中身が全く伝わらないといった感じだったのが正直な感想でした。
しかし、こちらのドラマでは今までになかった【患者の心情や葛藤】にも触れられていて、
ちょっと「おっ!」と思って見ちゃいました。
出てくるのは、共に1型糖尿病患者である女子中学生と女子高生の二人のイチトモ。
不思議と定期的に入院を繰り返す二人。
1型であることをしっかりと受け入れて治療に臨んでいるように見えていた二人ですが、
実は、懇意にしている医療者にも、実の親にも言えない病気に対する心情や葛藤があり、
それを分かりあえるのはイチトモである二人だけ。
そして遂に二人の鬱屈とした思いが爆発します。
「インスリン打ってれば普通と変わんないって思っている人達に、
私たちの気持ちなんてわかんない.」
女子高生が泣き叫び、二人が号泣。周りの大人たちが言葉を失うシーンです。
これを見て私は「脚本家の方(原作者の方?)、しっかり1型糖尿病患者の生の声を聞いて書いてくれたのかなぁ」と思うと同時に、自身の発症初期を思い出しました。
流石に三十代でございましたから、
この二人のように周りに泣き叫んだりはしませんでしたが、正直、同じようなことは思っておりました
(三十代で十代と悩みレベルが同じなお子ちゃま蜜柑)
正確に言うと、
「インスリンを打ってさえいれば、これまで(発症前)通りの普通の生活が送れる」
と肯定的に捉えている自分と、
「いや、全然これまで(発症前)通りの生活じゃないし簡単に言わないでよ」
と、やさぐれ一部腐れた蜜柑な自分がおりました。
特に仕事復帰してからは沸々と←まったく人間出来てない三十代
生きていく中で、人との出会い・つながりは人生を左右したり、気づきを得たり、意図せず助けられたりと大切なものだと思いますが、1型さんになってからは、特にそう思う、実感することがいっぱいでした。
ドラマの中の1型女子二人にとっての石原さとみさん演じる薬剤師の葵みどりさんは、
私にとっては薬剤師さんではなく、同い年の看護師さんでした。
初めてのイチトモに巡り合わせてくれたのもこの看護師さんです。
(知り合って早7年、果てしなくアホなところも恥ずかしいところも全て把握されている気がする)
そして、まさにドラマの中の葵みどりさんのセリフとほぼ同じことを、その看護師さんに言われたことを思い出しました
ある意味、この出会いのお陰で、私は腹を据えて長い長い1型闘病に臨めるようになったと思っています。
出会いって大切だね
ドラマの終わりは、1型女子二人にとって大きく一歩を踏み出した希望に溢れた素敵な終わり方だったと思います
そして、実際こうやって生きている1型さんだっていっぱいいるんだって世間へのメッセージに溢れていたようにも思いました
1型糖尿病だからってできないことはない!!
人よりちょっと頑張りが必要なこともあるけれど
映画か?PVか??と思うほど抒情詩的な綺麗な映像で描写されていたことも、とても印象に残り、
エンディングも終わって最後のテロップで流れたとおり、製作者の闘病者へのエールも感じられました。
1型さんのお話は終わりですが、第2話以降も期待のドラマです。