「セントサイモンの悲劇」
セントサイモン系種牡馬がセントサイモンの孫世代以降、重賞勝利が無くなり、種牡馬として衰退していったことを指します。
実際にはセントサイモン系はわずかな系譜を紡いで、リボー系やポワルセル系が発展しましたが、今は少数派です。
今回、セントサイモンを調べていて、日本の三冠馬「シンザン」はポワルセル系であり、セントサイモン系(ポワルセル系はセントサイモン系から分枝した系統)であることを知りました。
それ以上に驚いたのはセントサイモンの子供であるチョーサー(CHAUCER)が母の父になっている馬がファロス(ネアルコの父、ナスルーラとロイヤルチャージャーの祖父、ノーザンダンサーの曽祖父)、フェアウェイ、ハイペリオン、シックル(ネイティブダンサーの祖父)と今の種牡馬のほぼ全てを占めている感じです。
ハイぺリオンとシックルが父親は違うが兄弟であることに気付きました。
今、日本で「サンデーサイレンスの悲劇」が来ると言われながら、種牡馬はサンデーサイレンス系が多いのですが、サンデーサイレンス系牝馬があまり活躍馬を出せていないことが悲劇を遅らせているとしたら、かなり計画的かなと思いました。
サンデーサイレンス系種牡馬はディープインパクトやハーツクライの為にヨーロッパやアメリカの牝馬を導入し、種牡馬として、大活躍しています。しかし、サンデーサイレンス系繁殖牝馬はダンスパートナーやダンスインザムード、ステイルインラブなどGIを勝った馬は数多いますが、子供がGIを勝った馬はスクリーンヒーローやドゥラメンテ、アーモンドアイなど数えるほどもいません。(知らないだけなら、申し訳ありません。)
サンデーサイレンスの牝馬なら、もっとGIを勝っても良いのではと思いますが、うまくはいかないようです。
キングカメハメハやロードカナロア、ハービンジャーなどはもっと強い馬を出さないとサンデーサイレンス系のガラパゴス化だけが進んでいくのかもしれません。
ノーザンファームや社台ファームは牝馬の入れ替えが続き、血の凝縮は起こりませんが、日高などの牧場では今年の桜花賞・オークス二冠馬「デアリングタクト」のようにサンデーサイレンスのクロスを持っている馬が増えていくんでしょう。
デアリングタクトはサンデーサイレンスの血量が18.75%です。
ヨーロッパはクールモアスタッドのサクソンウォーリアーの結果次第かなと思っています。
そんな最近競馬に嵌まっているお話でした。
ブログを読んで頂き、ありがとうございます。
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