12月14日

ビッグニュースが入ってきました。

イギリスのロードレースチームのスカイを保有するイギリスCATV会社のスカイと21世紀フォックスがスポンサーを撤退すると発表しました。年間予算50億円と言われるロードレース界では飛び抜けた金持ちチームが一転スポンサー探しに追われることになりました。

 

スカイが自転車競技からのスポンサー降板を発表

 

スカイの撤退の理由としては公式発表以外に色々言われています。

(公式発表)

「チームスカイとイギリスナショナルチームへの長年のパートナーシップの結果(=市場価値)に満足できなかった。」
「デイブ(ブレイルスフォード)と、彼が育て上げた才能溢れる選手たち、そしてチームスタッフに敬意を表したい。彼らの功績は数年前に夢見ていたことを上回っていたはず。私たちと共に歩んでくれたことに感謝をし、そして残る1年を共にすることを楽しみにしている(同)」(スカイCEOジェレミー・ダロック氏)

 

(出展:シクロワイアード)

ロードレース界はチームの存続については気にならないようです。

 

ちょうど一年前にディズニーが21世紀フォックスの買収を発表し、その買収内容にスカイ(株式の42%)も含まれていました。しかし、ディズニーはスカイは不要と言うことで、株式の売却を発表しました。その株式をコムキャストと21世紀フォックス(ディズニーが買収しなかった部分の企業です。この辺がややこしい。)とが争奪戦を演じ、コムキャストが買収することになりました。同時に21世紀フォックスが保有する株式もコムキャストに売却され、スカイは完全にコムキャストの子会社となりました。

 

コムキャストとしてはナーバスなドーピング問題に近いTUEの不正問題やフルームのサルブタモール過剰摂取問題に嫌気がさしたのではないかという疑念もあります。

 

スカイの公式コメントの内容はラファがteam SKYのスポンサーを撤退した時にも言っていたロードレースをスポンサーすることによる社会への相乗効果の広がりに落胆したとある意味同じ内容のような気がします。

 

team SKYの2010年の結成時の目標は「5年以内のイギリス人によるツール・ド・フランスの総合優勝」でした。

その目標は2012年にブラッドリー・ウィギンスにより達成され、その後6年間で5勝と言う総合優勝を獲得しています。

 

自転車ロードレースチームの年間予算は30億円程度と言われる中でSKYは50億円と突出していました。世界最強チームと言われるクイックステップですら、スポンサーに困る。スポンサーの関係で毎年チームが完全消滅すると言う完全に古い体質のスポーツ構造をしています。

 

サッカーやF1は各チームに放送権料による分配が行われます。スポーツ用品や乗用車の売り上げを考えても広告宣伝として、スポンサー料は高額になります。大阪なおみ選手へのアディダスの契約料(10億円以上)や楽天のバルセロナへのスポンサー料(100億円以上)を考えると自転車ロードレースはツールドフランスを除くといまだにヨーロッパのマイナースポーツでしかないのが現状のようです。

 

2020年にSKYはどんなチーム名で登場するんでしょう。

解散だけは避けて欲しいなと思います。

 

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